カウンセリングのできないカウンセラー

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カウンセラーはクライアントの悩みを聞くにあたって、中立的な立場を取り常に客観性を持ちながらカウンセリングしないと、クライアントの悩みの問題点に到達いたしません。

※not knowing 「無知の姿勢」
偏見や思い込みを排除して、相手のこと、相手の話を知らないという姿勢・立場でいることをいいます。

そして新たに聞いた事と前に聞いた事の、整合性があるかを傾聴いたします。
そしてその矛盾に気が付いた時、私は問いかけをして、自分が自分自身と向き合えるように、方向付けを致します。
ここで、きちんと自分と向かい合うことが出来てからが、本当のカウンセリングになります。
これは私の技法ですが、まずは自分自身で自分を認められるようにならないと、「自分」が何者かなのか自覚する事ができないからです。

「自分」と言う軸があるからこそ、自分と相手、自分と周りの人達との相対関係の境が自覚できるようになります。
この境が曖昧になっていると、相手あっての自分になってしまい、相対的な自分しか自覚できずに、相手に合わせてなんとなく・・と、相手に流されてしまい、知らず知らずのうちに自分を見失ってしまいがちになるからです。だからまずは、「自分」という軸を確立させる必要があります。

自分と向き合うのは、一回のカウンセリングでは答えが出せる事ではありません。
自分自身について、自分で考える時間が必要になるからです。
何度も何度も自分と向き合い、アイデンティティを確立させなければなりません。

アイデンティティ(自我同一性)
自分が誰なのかを知ることを、アイデンティティを確立すると言います。

自分という軸がある人には、その悩みを聞き取り、どうしたら自分の本当の気持ちに気がついてもらえるかを考え、ご自身で悩みの本質(フォーカシング)を考えられるように質問をいたします。
ここでも、自分自身について、自分で考える時間が必要になるからです。

ゆっくりと自分自身と向き合い、自分自身について考え、出した答えに対してさらにフォーカシングをしていきます。
自分自身で答えを出せたクライアントは、答えではなく自分で気が付いて解決で来た事を報告してきます。

自分自身で自分の本当の気持ちに気がつき、自己解決できた達成感を得られるのか?みなさん晴れ晴れとしたお顔をしています。(拝見できるのは対面カウンセリングの場合ですが・・)
これを、リフレーミングと言います。(詳しくは、記事のフォーカシングとカタルシスに書いてあります)

書く事が苦手なクライアントには、ランダムでも構わないので、思いついた事や気持ちなどを書いてもらっています。
ランダムでも、一つ一つ組み立てて文章にする事で、整理が付くからです。
それに、メールだと何度も読み直したり、それによって考え直したりする事も出来るし、答えを書いている時にも、自分で気付きを得られる時があるからです。
だから、私は話すカウンセリングより、メールカウンセリングを得意としています。

口頭でカウンセリングする場合は、お互いに口に出すのは1回限りです。
解離性障害や解離性同一障害のある方でしたら、話しているうちに自己否定する別人格が出てきて、違う事を言い出す場合もあるかと思いますが、そうでは無い限り可視化でき、何度も読み直す事ができるメールの方が良いと思います。

もちろん自分で何を書けば良いのか?何を言えば良いのか?わからない人には、口頭カウンセリングも良いかと思います。

カウンセラーの中には、ただ合わせて話を聞いてくれる人もいますが(傾聴とペーシングをする事で、クライアントを話しやすい状況に持って行く方法)私自身このカウンセリング方法は問題の解決や自己の気づきを得られないと思っています。
ストレスがたまってて、話す事によってすっきり自己解決する場合は良いと思いますが、本来の問題解決にはならないと思っています。
カウンセリングと傾聴は違いますので。

色々な人がいて、色々な方法がありますが、中には現実の見えないカウンセラー(ブログ 現実の見えない人達(臨床心理士編 逆転移))のような方もいるので、自分の目的にあった方法で、ご自分に合うカウンセラーを選んだ方が良いと思います。

私見ですが、現実が見えない方だと、知識があっても物事を見る視野が狭く、自分の思い込みや感情が優位に立ってしまいがちです。
その事により、総合判断力の低下が見られますが、その事を自覚できません。

カウンセラー選びの参考にしてみてください。
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