発明記を読んで!

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コラム
 松前重義著作集(全十巻)の第一巻の発明記を読みました。 松前博士は、長距離通信の無装荷方式を発明した発明家でもあります。無装荷方式の発明は過去のものになりましたが、イノベーションを起こされた松前博士の精神は生きております。実際のイノベーション誕生秘話は現代の我々にも参考になるところがあると思います。また、教育界、学界、事業界の課題も今と変わらないなあと感じました。
 IEEEの東京支部での故西澤潤一先生のエジソンメダル受賞講演に参加したときも、日本の学者が一斉に反対されたエピソードを語りました。発明記の中にも、日本の本多光太郎博士のK・S鋼の発明が米国で製品化されて、日本が輸入していることを嘆いておりました。これぞ、まさしく知識偏重教育の問題かもしれません。すばらしい発明は、日本の中で評価する仕組みが重要です。そのためには、創造人財の育成が重要です。故西澤潤一先生も知識偏重教育を問題とされていました。30年以上も発明創造の世界にいて、この問題の解決策が見えてきました。発明創造支援もその活動の一つです。
 発明記のドキュメンタリーは、真に迫るものがあります。
 今まさに、イノベーションが必要とされているとき、この本は羅針盤の役割を果たすでしょう!

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