人間は、何かしらのバイアス(思い込み)を持っています。
それを利用して、消費者の購買意欲をそそるのが売り手の考え方です。
例えば、「ハロー効果」。
ハロー効果とは、最初に受けた印象で、全てを判断してしまうという心理効果です。
テレビで、「東大出身の医学博士」が出ていたら、きっとこの人の言うことは本当なんだろうな、と思ってしまいますよね。
その人が、
「メロンには血流改善効果がある」などと、デタラメを言っても、私たちは信じてしまう可能性がある訳です。
このように、東大出身なら頭がいい、大手広告代理店の施策だから正しい、受賞歴のあるデザイナーのデザインだから素晴らしいもの、著書のあるライターだから文章が上手い、CMでスポーツ選手が飲んでるから、水分補給に効果がありそう、など、イメージで思い込んでしまうことが日常の中でも、多々あります。
あと、クチコミがいいからいい店、というのもありますよね。あれもハロー効果が働いているのです。
私は、これを上手く使ったのが、かつての小泉内閣だったと思います。
かの小泉純一郎氏が、「聖域なき構造改革」「自民党をぶっ壊す 」「私に抵抗するものはすべて抵抗勢力」などと、印象的なキャッチフレーズを連発して、選挙で勝利しました。
ビジネスや政治の舞台においては、イメージ戦略は欠かせないものであり、ハロー効果も上手く使われています。
私たちはそんな戦略に惑わされることなく、自分の頭で考えて、物事を判断しないといけないですね。