給料は本当にあなたの価値なの?

記事
ビジネス・マーケティング
お仕事ブログの近藤です!
今回は書評みたいな内容です。

給料は本当にあなたの価値なの?


代官山のおしゃれ蔦屋書店に置いてあったので手に取ったのがこちら、
『給料はあなたの価値なのか――賃金と経済にまつわる神話を解く』
ジェイク・ローゼンフェルド(みすず書房 ,2022年)

今回の書籍は働くあなたにとってドンピシャの本です。
なんで給料上がらないんだろう、っていつもモヤモヤしていませんか?
そんな疑問を解き明かしてくれる本です。

この本の結論をかなりざっくり言うと(本当にざっくり言うと)、
「給料はあなたの価値ではなく、あなたが給料が高い環境にいるかどうかで決まる」
です。
給料はあなたの実績に左右されない、とこの本は言っています。
みなさん経験あるのではないでしょうか。
自分はすっごいハードワークしてるし社会に価値も残しているけど、特に何もしていない人が数千万円の年収をもらっているとか。
これはつまり、あなたがどれだけ能力が高くすばらしい人で社会に貢献していても給料が安い場合、あなたの所属している会社自体がそもそも高い給料を払う環境ではない、と言うことです。

言われてみればそりゃそうか、と言う結論ではあるのですが、身も蓋もないですよね。
そこで作者は年功序列の給与システムがいいんじゃないか、と言っています。「そもそも人が生み出す価値なんてどうせ計れないんだし、給料とリンクしてないのだから、皆がそこそこの生活は送るための賃金の底上げをしてしまえばいいじゃん」と僕は理解しました。

成功する仕組み


現在の資本主義は「環境✖️運」で給料が上がり下がりする仕組みになっているので、個人の価値で給料を上げることはかなり無理ゲーです。

『実力も運のうち 能力主義は正義か?』マイケル・サンデル(早川書房,2021)の中で言われていますが、稼いでる人は自分が偉いわけじゃなくて、たまたま環境と運が良くてそうなっただけなんですね。
だから富を得た者はおごるな、とマイケル・サンデルは言っております。その環境と運を作り出したのは社会全体な訳で、おまえじゃねーよと。
そりゃそうですね。サービスや商品を売れる環境を作ったのは、社会全体であって決して個人ではない。例えばスティーブ・ジョブズは半導体を作ったわけじゃないですしね。

これからどう生きるの?


実際に価値を出している人を評価できないビジネス界の不具合もかなり問題ではあります。
でもここであなた個人にとって大問題なのは、巷に溢れる自己啓発本をいくら読んで勉強してもあなたの給料は上がらない、と言うことです。
つまり意識高く勉強をしても高い給料レンジの環境にいなければ給料は上がらないのです。
確かに社内制度で二束三文の給与は上がるかもしれないですが、あなたの人生を劇的に変えるほどの上昇にはなりません。

もうちょい深い話し


ちょっと単純化しすぎたのでもう少し深い視点から話すと「給料を決める権力」と言うのが市場でも社内でも働いている、と言うことになります。
乱暴に言うと、あなたの上司が権力持ってれば給料が上がります。
なんとも身も蓋もない。

僕たちが日々会社や社会から、努力しろ、自己研鑽しろ、価値がある仕事をしろ、と言われますよね。
でも実際は私たちの頑張りなんて関係なく給料は決まります。

ま、気楽に生きようぜ


身も蓋もないような社会ですが、いちいち不安になってもしょうがない。
今晩どんなおいしい物食べようか、マッサージ行こうとかそんな感じで生きて、人に優しくまったり生きる方法を探してみる方が健全でしょう。

では、ちょっとでも労働の価値に対して気になった方がいたら読んでみてください!

職務経歴書の近藤、お仕事ブログでした!


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す