インスリンがヒトを太らせるってホント?②

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「インスリンがヒトを太らせるってホント?①」では人体が脂肪を蓄えるメカニズムにはインスリンがめちゃくちゃ関わってるんだよ~的な話をしました。

悪いことばかり書くとフェアではないので、今回はインスリンの良い側面に関してお話していきたいと思います。


インスリンは食欲に作用する

肥満の主たる原因って食べ過ぎにありますよね。食べちゃ駄目だ、食べちゃ駄目だ、食べちゃry…と思っていても食欲が抑えられずついつい甘いものに手が出てしまう。インスリンはこの食欲を抑えてくれんじゃないのって報告が出されています。

食欲と聞くとレプチンを連想される方がいらっしゃるかもしれませんね。一応簡単に説明しておきますと、レプチンは脳に対して満腹であることを伝えてくれるホルモンであります。インスリンはこのレプチンの誘発に対して正の相関があるという研究が発表されているんです。

また、2013年発行された文献によると、インスリンは脳の視床下部にある摂食代謝調節ニューロンに直接作業することが明らかになったそうです。つまり、インスリンには食事の満足度を上げて食べ過ぎを防ぐ効果があるんですな。

血糖値スパイクが空腹感を生み出す

インスリンくんは我々に満腹感を与えてくれるんだよ~とお話ししましたが、血糖値の急上昇と急降下が空腹を生み出すという話を聞いたことがある人がいらっしゃるかもしれませんね。

このアップダウンを血糖値スパイクといい、GI値の高い糖質を多く摂り(血糖値アップ)、インスリンが大量に分泌される(血糖値ダウン)ことで誘発されます。

血糖値スパイクによって血液中のブドウ糖が通常時よりも少なくなってしまい、脳への供給分が不足してしまうんですね。飢餓状態だと勘違いした脳が摂食行動を促進することで飢餓感が生み出されるわけです。

ここで悪いのは、インスリンの分泌を短時間で大量に行っているということです。インスリン自体が飢餓感を生み出しているわけではないということにご注意してください。

要するに、血糖値の上昇を緩やかにし、インスリンの分泌を穏やかにすれば適切な量で満腹感を与えてくれるということです。敵にすると怖いですが、味方につくと心強い、グリードアイランド編のヒソカみたいなもんですな。


そんなわけで今回は「インスリンを適切に扱えば食べ過ぎを防げるよ~」という話をさせていただきました。次回はインスリンの適切な扱い方について簡単に紹介しようと思いますので、良かったら覗いてみてください。アリーヴェデルチ!
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