ラテン音楽のスタンダード・ナンバー、例えばトリオロスパンチョスの「ベーサメムーチョ」の歌詞を紹介し、それを日本語に翻訳してお届けします。さらに、歌の誕生した背景などの解説も加えます。スペイン語の発音(読み)は、特有なものもありますが、基本的にはローマ字読みですので、YouTubeなどで試聴されたら如何かと思います。サービス曲目の数点を記します。
「キエレメ・ムーチョ」「ソラメンテ・ウナベス」「ある恋の物語」「ベサメムーチョ」「キサス・キサス・キサス」「テキエーロ・ディヒステ」「シエリート・リンド」「アモール・アモール」「アドロ」「時計」「カチート」「ツクマンの月」「グアンタナメラ」「ラ・ゴロンドリーナ」「ラ・パロマ」「ビギン・ザ・ビギン」「ナタリー」「ラ・バンバ」「コーヒー・ルンバ」
「アマポーラ」をもとに、サービス内容を例示します。
■生立ち
1924年、スペインのホセ・ラ・カレの作と伝承。アマポーラは、ヨーロッパの春の野に咲く花ですが、わが国でも「ひなげし」の名で愛されています。言語的には「動詞:Amar(愛する)」と「名詞:Pola(女性の名前)」の合成語。つまり、「Amapola:愛するポーラ」という意味がオリジナルという訳です。本曲は、JR東日本の「大人の休日倶楽部」のコマーシャルで、吉永小百合の語りのBGMに使われる等、お馴染みのメロディです。
■歌詞
Amapola, lindìsima amapola アマポーラ 美しいアマポーラよ
Serà siempre mi alma tuya sola. いつだって僕の心は、君だけのもの
Yo te quiero , amada niña mìa, 君が好きだ 僕の愛しい娘
igual que ama la flor la luz del dìa 花が昼の陽ざしを愛するように
Amapola lindìsima amapola アマポーラ 美しきアマポーラ
No sea tan ingrata y àmame. 機嫌なおして 私を愛しておくれ
Amapola, amapola アマポーラ アマポーラ
Còmo puedes tù vivir sola. 君はどうして一人でいられるのだろうか
スペイン語に馴染みのない方々に、歌詞について文法などの説明をするのは、所詮、限界があります。余りギリギリに詰めても、歌の魅力が失われますので、快く聴ける程度を心して対応したいと思います。