テレビが面白かった時代の話。視聴率が取れた1990年代。日本テレビのキャッチコピーで「それって日テレ」というコピーがあったのを覚えてますでしょうか?
当時、私は小学校6年生。学級委員長をしておりました。秋に話し合った議題は、学園祭のキャッチコピーについて。各学級の代表者が案を持ち寄り、最終案を1つにまとめる場面でのこと。「頑張ろう学園祭」等のありきたりなコピーが候補として意見が挙げる中、私は「それって学園祭」がいいと発言しました。
「ああ日テレの!」といった感じで、各学級代表者の共感を手に入れたことを覚えています。
しかし・・・その場ですぐに、むずかしい顔をした他学年の先生に「低学年にわかりづらいよ」といらぬ指摘を受けました。
私は、はっきりと答えました。
「響きですよ!」
「テレビはある程度みんな見ています。これテレビと同じだ、面白いという理解で十分なんですよ。キャッチコピーは響きですよ!」と。
先生はまっ赤な顔をして黙ったまんまでしたーーーー
今でこそオリジナルリティを追求しているので、真似るということをあまりしなくなりましたが、あの頃から変わっていないのは響きが重要と考えていることです。
スマホ検索から広がる世界。
SNSを中心に発達していくはずの表現文化。
玉石混淆の中、キラリ光る為に必要なのは何か?
それは変化だ。
同質化している風景はまるで
街に出てきては消える居酒屋チェーン店みたいだ。
そんなのは嫌だと、5年後や10年後を見るが勝ち。
見たことも聞いたこともない色
価値ある一滴をそこに
丁寧に落とすようなそんな感じだ。
変わっていくこと
そして
変わらないこと
頭の弱いAIが出したような
やっつけ仕事みたいな
そこらへんのキャッチーなキャッチコピーに
満足していないあなたへ。
キャラクターネームしかり、あだ名しかり、短い文章しかり、商品名しかり、POP文言しかり、似たり寄ったりの市場の中で、キラリ光るような表現をお届けします。
文字表現なら基本どんなことでもお手伝いします。
さて、最終的に学園祭のキャッチコピーはどうなったでしょうか?
校長先生が私の論理を理解してくれたのです。
「まっさまん君の言う通りだよ。やってみよう」
PTAでは問題になったみたいでしたが・・・
私ができるのは、ありきたりな市場の中で差別化するような弱者の戦略です。万人受けはしなくても確実にコアなファンをつくるような、ターゲットを明確化したクリエィティブを得意とします。つまり接近戦です。
(普段の仕事で作るコピーは何万人と目を通すものなので教科書のようなコピーが多いです。上記とは対照的な強者の戦略ですね。それゆえ、普遍性を求めた要望にも対応可能です)