不倫 2

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占い
 占いの依頼ではあまり話す時間がないので、運命盤から推定して進行と、予想される未来についてのみ話すのであるが、不倫がどこへ行くかは原因、そもそも論にあると思う。つまり不倫開始の動機と契機だ。両方またはどちらかが偽って楽しんでいる場合は不倫レジャーで終わる。片方が本気でも、二人が結婚することにいたらない。したがって両方が、偽らず初心貫徹することが不倫から再婚へと至るたった一つの絆ということになる。
 世の中には結婚していてもまた新しい、初恋より熱い恋と愛を感じあう関係があり、これについては水の差しようがないこともよくある。なぜかというと小学校中学校の子供の時は生活範囲行動範囲も狭く、狭小な世界と価値観で相手を判断させられてしまう。そして高校、大学と会社に入って広い世界に出ていくと、自分の押し付けられた価値観と地域の束縛から離れて、自分の感性で付き合うことができるようになっていく。そして40-50になるころには、完全に他人や地域や親の呪縛(すりこみ)を脱してアナ雪のように自分の心のままに感じることができるようになっていく。
 その時にしわしわになってくたびれた肉体になっているのは人の性で悲しいところだが、ある哲学者が人間は知性を完成させるには寿命が短すぎると演説していたが、占い的には人間はほんとうの愛を得るには寿命が短すぎる。というのが私の占い的見解だ。
 不倫は確かに道徳的に責められ、法的に責められるが、それを負ってもなお愛を求める不倫の達人と対面して話すとき、ただ不倫という型枠だけで判定してしまうことにはいろいろ不都合があると思う。

 だからといって不倫を奨励することでも、容認しろということでもない。貞操は信頼関係に不可欠である。だが貞操には愛の代償がないとエネルギー不足になるのではないか。釣った魚にえさはやらない、なめない食べないでは、キャチ・アンド・リリースということになってしまう。そのキャッチ・アンド・リリースが不倫だ。
 もっと不倫シリーズを書こうかと思ったが、なんか家庭崩壊をつつくようで心痛いのでここいらでやめる。汚らしいと思う不倫もあるが、爽やかタッチな不倫もある。占う以上、宗教感覚や道徳の束縛をすてて、見なければいけないと思うし、不倫に入る人も、気持ちが自己崩壊のほど強いなら、それは大切な道かもしれない。
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