13「死神」の意味|マルセイユ・タロット 大アルカナ22枚の解説

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マルセイユ・タロット「13 死神 / The Hanged Man」について解説します!

なお、ヘッダー画像の3枚のカード(マルセイユ・タロット)の出典は、次の通りです。

左:13 La Mort, Oswald Wirth Tarot Deck 1889(Oswald Wirth, Public domain, via Wikimedia Commons)
中:Jean Dodal Tarot trump 13, between 1701 and 1715(Jean Dodal, Public domain, via Wikimedia Commons)
右:Wielka Arkana - Śmierć - z Tarota Marsylskiego, Rok 1890(Lequart (Paris), Public domain, via Wikimedia Commons)

1.カードの一般的な意味

まず、Wikipedia による「カードの意味」をご紹介します。
正位置の意味
停止、終末、破滅、離散、終局、清算、決着、死の予兆、終焉、消滅、全滅、満身創痍、ゲームオーバー、バッドエンディング、死屍累々、風前の灯。

逆位置の意味
再スタート、新展開、上昇、挫折から立ち直る、再生、起死回生、覚醒、転生、輪廻転生、コンティニュー。

ーWikipeida「死神_(タロット) > カードの意味」より引用

2.カードの象徴

上記の意味は、「カードの象徴」から生まれます。
Wikipedia を引用しながら、ご紹介します。
「死」では他のカードのような下部の名称欄が設けられず[中略]マルセイユ版に描かれる「死」は[中略]数種のカードをモチーフとして採用されている[中略]

大鎌を持つ禍々しいガイコツのような人物(?)は、姿勢や棒状の物体(鎌の柄)といった構図から大アルカナの「愚者」であるとされる。事実、「愚者」は特定の数字を持たないのに対し「死」は特定の名前を持たない[中略]

暗黒の大地(いわゆる、死後の世界の意)に散乱する手や足に混じって女性の頭部と王冠をのせた男性の頭部が描かれている。男性のモチーフは「戦車」に登場する若き王とされる[中略]

12番の「吊された男」において「現状の変容」を求められた人物の内面における自己変革の段階を描いた構図であり、「戦車」として行動を起こした際の観念(頭)も、拠って立つところ(足)も、活動(手)も、もはや現段階では意味をもたず、前進のためには一度バラバラに「破壊」されることが必要であることを示している[中略]

骸骨は性別を判断しにくい特性から「両性具有」的であると解釈され、「世界」に描かれる“完璧なる存在”により近いこの象徴が、「愚者」に比べ「死」が「世界」に近づいていることを表している[中略]

骸骨の片足は大地に突き刺さった状態で描かれ、その場で回転している状態を表している。回転、即ち「螺旋」は“死の本質は螺旋を描きながら変容していく”と同時に“死は変化であると同時に静止である”[中略]

ーWikipeida「死神_(タロット) > 寓画の解釈」より引用 ※改行は、当ブログ執筆者

「13 死神」は、通過儀礼をお勤め中の「12 吊るし人」が、「吊るし」の次に向かうステージのようですね。

前進のためには一度バラバラに「破壊」されることが必要…とあります(笑)。

この「死神」カードが出ると、クライアント様は皆さん、「ギョ!」とされますが、「再出発」という意味なので、むしろ「ラッキー」なんです、とお伝えします!

3.カードの鑑定用の意味

最後に、私がじっさいにタロット鑑定に使っている「実用的な意味」を、簡単にご紹介します。

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♦正位置:再スタート、再生、刷新、心機一転、白紙に戻す、リセット|結末、結論が出る、避けて通れず、別れ

♣逆位置:変われない、マンネリ化、結論が出ない、ダラダラ続く、長期化する、繰り返し、腐れ縁
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恋愛でも、仕事・ビジネスでも、「死神」カードが出たら、ターニングポイントのサインなので、「ここで流れを変えましょう。心機一転です」というアドバイスを差し上げると良いでしょう。

逆位置の場合は、「変われない」という意味になります。
ただし、この場合でも、「変えましょう、手放しましょう!」というアドバイスをするようにしています。


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