community letter 211104(3)

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世の中に、仕事を変えるメソッドや手法は溢れています。横文字で新しいメソッドが現れると多くの人が飛びつきます。でも、それがなかなか実にならないのは何故でしょう。

 忘れていたのは、「自分の心に対処する」という考え方です。自分の心に対処するために必要なのは、生きるためのスキルを高めることです。心を変えることではありません。

生きるためのスキルはライフスキルであり、これはひとつの能力です。
スキルは、生まれつき備わった「その人の強み」ではなく、練習や訓練で高めていける能力のことです。英会話スキル、パソコンスキル、ビジネススキル、コミュニケーションスキルと同じです。

技術の習得には練習や訓練が必要です。理論だけでは完成されません。
自分の感情に気づき、心のくせや意味づけを発見し、そんな心に対処する自分なりのライフスキルを左脳で見つけて、練習を重ねて意識しないで出来る習慣にすることです。

・「自分がどう思われているか」といつも不安に思っている
・人に対して、相手に対してすぐに劣等感を持ってしまう
 ・いつも自分が相手より優秀でないといけないと思っている

こんな心のくせは誰でも持っています。悩んで、仕事や人間関係のパフォーマンスを低下させています。でも、それを「~しない」と行動を変えようとしても、それは過去の自分を否定するだけです。否定ではなく、新しい行動を起こし練習してください。

例えば

・「自分がどう思われているか」ということを考える時間を減らす
・相手と自分は違うということに気づき、理性によって共に歩む道を模索する
・「何でも一番になる」をやめる

こんな行動でスキルを高めてください。

ライフスキルは「強み」ではなく、高めることの出来る「能力」です

これを憶えておいてください。

さらに、こんな言葉も記憶しておいてください。

パフォーマンスの行方が心に支配される

顧客体験コミュニティで取り上げているテーマは、「何をするのか」「どんな心でするのか」の二つです。

「何を」は、仕事における顧客を主語にした顧客満足
「どんな心で」は、自分の心に対処するライフスキル

二つのテーマを扱っていますが、その関係を考えると同等と言えず、どうやら「パフォーマンス」(行動)は心に支配されているようです。

イライラは自分の行動を制限します。楽しくなれば活動的になります。もちろんイライラしていても、目の前の仕事(work)に集中することで落ち着いた気持ちを取り戻すことが出来ます。行動から心を変える方法です。これもひとつのスキルです。

でも多くの悩みは、行動が心の影響を強く受けることです。

同僚の成功話を聞いたとき、どんな気持ちになりましたか?
参考にして自分も行動を起こしましたか?

多くの場合、感情が先に走ります。それもマイナスの感情です。

・羨む
・嫉妬する
・「あいつは運がよかった」と相手を認めない
・すぐに自分と比べてしまう
・相手に対して劣等感を持つ
・「それでも」と相手の劣る部分を探す
・「自分もこうやれば出来た」と注目されたい
・「いくら稼いだのか」と勘ぐる

こんな感情がありませんでしたか?
無ければ大丈夫。でも私にはありました。

そんなときどうしたか?

自分の感情を素直に認めました。そして「ああ、また思ってる」と認めて、それ以上考えない。劣等感も罪悪感も持たない。「自分にはこんな心のくせがある」とあることだけを認めました。

そして、ただ一緒に成功を祝う、ほめる、喜ぶ、楽しむ・・・

最初はポーズでも、何回か経験すると本当にその場が楽しくなります。そして相手との関係性もよくなります。互いに信頼できる関係になります。羨む、嫉妬するなどマイナスの感情に集中しても、相手は変わることはありません。自分が苦しむだけです。だから、「自分にはまだこんな心のくせがあるんだ」と気づいて忘れます。これが、ひとつの「自分の心に対処するライフスキル」です。

そうすると、もう行動が心に支配されることはありません。今度は、認知の脳を使って冷静に同僚の成功を分析します。そして、成功要因を自分の行動に活かす、真似ることが出来ます。

でも、このとき注意すべきことは、相手の成功の主因が相手の独特の強みであった場合、それを真似しようと思わないことです。自分にその強みが無いと分かったら、別の方法を探すことです。

それでもこうなれば、もう心の支配を離れて前を向いた行動を起こしています。「自分は何をすべきか」という、もうひとつのテーマに向けて進んでいます。


「何をすべきか」「どんな心で」、このどちらも重要です。
そして「行動は心に支配されやすい」、これも覚えておいてください。


ライフスキル脳で処理すれば、認知脳ですべきことが出来る

こう思えば少し動きやすくなります。

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