ライフスキルを高める

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世の中に、仕事を変えるメソッドや手法は溢れています。横文字で新しいメソッドが現れると多くの人が飛びつきます。でも、それがなかなか実にならないのは何故でしょう。

忘れていたのは、「自分の心に対処する」という考え方です。

私たちはやることを決めた後、常に「ポジティブに」という言葉で自分も相手も追い込んでいました。また毎日忙しく過ごしていると、やることや「やり方」に終始しています。

その時感じたことや思ったことがあってもじっくり考えることはありません。自分の心を誤魔化して次の仕事に向かっています。

しかし心はいつでも存在しています。
その時何を感じ、何を思ったのか。そして何故そう感じたのか、それはどういう意味があるのか。それは自分の「在り方」に繋がるものです。

「自分の在り方」に繋がる行動や習慣を作りましょう。
そのために生きる技術(ライフスキル)として、「自分の心に対処するライフスキル」を高めていきます。


では、ライフスキルを高めるためにはどうするか? 

まずは「自分の感情に気づく練習」、心の見える化から始めます。
感情に気づく力を養い、喜びや怒り、不安や焦りを真正面から見つめます。「いま自分はこう思っている」と冷静に第三者の立場で自分の感情を認識します。ここで、正誤の判断をしないことです。ただ気づくだけです。

また一見して私たちの感情は、身の回りに起きる出来事によって起こってくるように思います。しかしこれは大きな間違いで、感情を生み出しているのは実は自分自身なのです。起こった出来事に対し自分が意味づけし、この意味づけに応じた感情が生まれています。
この「自分の作った意味づけ」に気づくことが大切です。

自分の意識を外にではなく内に向けることです。

例えば、今仕事でイライラしています。そんな時、「嫌な仕事を頼まれイライラしている」と、冷静に自分の感情に気づきます。
しかし仕事に嫌も好きもありません。「嫌な仕事」と自分で勝手に意味づけしているだけです。この意味づけに応じて「嫌」という感情が生まれていました。

ここで、「なぜ嫌か」を頭で考えるのではなく、ただ自分の心が「嫌と思っている」ことに気づくことです。「この仕事を嫌と思っているからイライラしている」と気づくだけです。嫌でもしなければいけない仕事もあります。ですからここではその理由を考えないようにします。

これだけで心が落ち着きを取り戻すことができます。
簡単なイライラにはこれで対処します。

しかし、頑固な意味づけに囚われた心はなかなか変えることはできません。
ではどうするか?
新たに起こす行動で自分の心のくせや意味づけに対処していきます。
これが「自分の心に対処するライフスキル」です。

心のくせや意味づけを、否定したり修正するのではなく、新しい自分を始めます。


高めたいライフスキル(生きる技術)は人によって違います。
それぞれが抱える心のくせや意味づけから必要なライフスキルを選択してください。

そして、ライフスキルを高めるために具体的な行動を起こし、その時の感情を記録してください。行動は継続することで無意識にできる習慣になります。
習慣化出来たライフスキルは、自分の「強み」になります。

また、ひとつの意味づけは、別の意味づけによって支えられているという多重構造を持つこともあります。そういう時は、丁寧にゆっくり時間をかけてその絡まった糸をほどいていきます。

しかし、実際にはもっと根深いものがあります。価値観や経験、性質、潜在意識など、自分で気づいていない様々な思いや感情、感覚から生み出されているものです。

また、潜在意識の深いところにあるセルフイメージなどは、その影響力が大きいにも関わらずなかなか気づけることはできません。そのため潜在意識へのアプローチには専門家のセラピーなどを用いることもあります。

ここでは、自分で出来る行動と習慣を基本として左脳的にアプローチしていきます。スピリチュアルなアプローチは別に譲ります。


「自分の心は自分で決めることができる」と信じ込むこと、これがライフスキルを高める重要な要素です。

このテーマの目的は、知識の吸収と自己のライフスキルの向上です。
ライフスキルとは、自分らしく生きるための「技術」です。技術の習得には練習や訓練が必要です。理論だけでは完成されません。

そのためのワークブックをご用意しています。



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