『故郷には帰れない。もしクビにされたなら、南海電車に飛び込みます!』野村克也)

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仮面ライダーBLACKは、故石ノ森章太郎先生の仮面ライダーマンガ最後の作品で、BLACKという言葉通り、かなり暗い内容です。

1987年から1988年には、特撮テレビドラマとしても放送されました。

特撮テレビドラマにもその暗いエッセンスは残されていて、今、観ても、

「これ、子どもついていけんのかいな、、、」

というような内容だった記憶があります。(ただ、子どもながらにめちゃめちゃ面白かった!

続編として「仮面ライダーBLACK RX」も続いたので人気はあったみたいです。)
シャドームーン.png
*ライバル?シャドームーンがシルバーベースでかっこいい。歩くと足のビラビラがガチャガチャ鳴るので、登場が分かるという演出。

そのリブート作品でAmazonプライムビデオでいま配信されているのが、仮面ライダーBLACK SUNです。(仮面ライダーBLACKを見ていなくてもめちゃ面白いです)


*仮面ライダーブラック(南光太郎)役は西島秀俊さん、シャドームーン(秋月信彦)役が中村倫也さんのW主演。同級生設定の2人の年齢が離れている理由は、、、ネタバレになるのでぜひ本編を笑

今回の仮面ライダーが「リブート」であるという言葉の意味を僕はよくわかっていなかったのですが、Wikiによると、

リブート(reboot) または再起動とは、フィクション作品において、シリーズにおける連続性を捨て、新たに一から仕切り直すことを意味する用語リブートは、シリーズにとって核となる要素とコンセプトを整理することで、あらゆる「不可欠でない要素」を取り除くことを可能にし、シリーズをやり直す手法である。

という意味だそうです。

僕はこの

「リブート(再起動)」

という言葉がなぜかずっともやもや頭の中にただよっていたのですが、ある日、自分のゴールにつながるほのかな光だと気づき、その瞬間、なぜか野球の故野村克也監督のことを思い出しました。笑。

野村克也監督は南海ホークスにテスト入団して、史上2人目・パ・リーグ初の三冠王達成(世界のプロ野球史上初の捕手による三冠王)を取るなど選手としての華々しい実績はもちろん、監督時代は南海、ヤクルト、阪神、楽天の監督を歴任した野球界のレジェンドです。

実績だけを見ると華々しいですが、テスト入団で入った南海ホークスを1年でクビになりそうになったこともある苦労人でもあります。


(引用ここから)

「人生で最も追い込まれた出来事は何でしたか」と尋ねた。

「南海に入って、たった1年でクビだと言われたときかな。

『おまえは、プロではとても無理だ』と宣告された。球団の課長から『われわれが見る限り、野球の素質はないから、もう野球は辞めた方がいい。まだ19歳だから、人生のやり直しは早い方がいい』と。

『別の仕事を探せ』と言われたときは、『もう生きていく望みはない』と思った。『これからの長い人生、オレは何をして生きていくんだよ』と。

もう生きていく望みを絶たれたと感じたね。


あのときは本当に悩んだね。

『オレは本当にツイてねえな。プロのテストなんて受けなければ良かった』と、そこでマイナス思考に走った。

それで『もう死のう』と思った。

『故郷には帰れない。もしクビにされたなら、南海電車に飛び込みます!』と、クビを宣告した球団の課長に言ったんだ。

あのときは、半分本気だった。

課長は『馬鹿なことを言うな。まだ19歳になったばかりじゃないか。一生懸命、職探しをしろ。球団でも探してやるから』

と言ってくれた。

それでも、なお、お先真っ暗な気持ちでじっと考え込んでいたら、同情したのか、課長が急に立ち上がって『よーし、わかった。ちょっと待っとれ!』

と部屋を出て行った。

絶望感に浸ったまま、一人部屋で待っていると、課長がドアを開けるなり、『もう1年、面倒を見てやる』と。

それでクビがつながった。

あのときはもう、死にたいくらい追い詰められていた。だって田舎を出るとき、母親や町の人が『行ってらっしゃい』と送り出してくれたのに、たった1年で『ダメでした』とのこのこ帰れる?帰る場所、ない。

人間はさ、追い詰められたら、なんでもできる。

もう『恥ずかしい』とか『怖い』とか、羞恥心も全部なくなっちゃう。命って尊い。命が懸かっているいるんだもん!

そこで死を選ぶ・・・・・。そういう人もいるんだろうけどね。

せっかく生まれてきて、一回しかない人生なのにね。

『悔いが残らないように、やりたいだけ好きなことやって、一生を終えたい』。追い詰められてからは、常にそう考えていたね。

もう1年延長が決まったあとは、『次は思い切ってやって、思い切ってクビを切られてやる。悔いが残らないようにしよう』

と思った。生きていれば色んなことがある。

"苦あれば楽あり"。苦しいことばかりは続かない。苦しいことを乗り切れば、必ず良いことがある」

そして、こちらの目を見据えた。

「怖がるな。死にゃあしないんだから」

(引用ここまで)

P113、P114「遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと」飯田絵美


僕はこの話がすごく好きで、あの大選手、大監督である野村克也さんでも入団1年目に「野球選手として向いていない」とレッテルを押されたわけです。

この時、「はい、わかりました」と納得していたら、僕らが知る野村監督は存在しなかったとも言えます。(南海電車に飛び込みます!と心の底から絞り出した強い言葉が、奇跡を起こしたわけです。本当に手に入れたいなら恥なんか2秒で捨てるべきですし、あがくべきだと思います。)

そして、野村克也さんは監督時代、色々な各球団からクビになった選手を拾って、再びプロとして活躍させる実績から「野村再生工場」と言われていました。


(引用ここから)

「"野村再生工場"というのは最初、新聞記者が書いたことで広まった。いまや、ワシの代名詞のようになっている。

そう呼ばれるのはなぜか。

選手たちの痛みを知っているからだろう。

ワシ自身、テスト生で入団し、1年間ですぐクビを宣告された人間。涙ながらに頭を下げてなんとか契約を延長してもらった。

よそで解雇されてきた選手は、みんな『くそったれ』という反骨精神を持ってやってくる。

それまで在籍したチームから放り出されて、やはり悔しい。

だが、悔しいと思っているだけではダメ。

『そのままでは、また今年も結果は一緒だぞ』とワシは言っている。

『おまえが変わらなければ、結果も変わるわけがないだろう。まず、自分自身が変われ。頭の中にある固定観念を捨てろ。やり方を変えてみろ』と。

人間はどん底まで落ちれば、考え方が変わるもの。やる気があれば変われる。変わることで初めて進歩する。人間、毎年変わっていかなければ、そこに成長はない。

変わることの大切さを、頭では理解しているのに、実際に変わるのは、なかなか大変なことだ。どうしてもマイナス思考が生まれてしまう。

『いまのままでもある程度はできているんだから、変わる必要はない』『変わることで、いまより悪くなるかも・・・・・。このままでいいや』。

そんな感情が湧いてくる。

『頑張ってやってみよう。変わってみよう』と考えるようになるきっかけは、誰もが平等に持っている。

それは人間が持つ"欲"だ。

『もっと良くなりたい』『もっと稼ぎたい』という欲に従えば、変化に立ち向かう勇気も湧いてくるはずだ」

(引用ここまで)

P117、P118「遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと」飯田絵美
遺言_野村克也.jpg


僕自身が奇跡的に気功に出会って、奇跡的に「リブート(再起動)」するきっかけをもらったという自覚はあるので、この言葉はめちゃめちゃ染みます。(そして、脳に刻み込みたい。ほんとに)

この言葉が頭の中にばーっと広がって、つながって、僕は周りの人やクライアントさんを「リブート(再起動)」できる存在になる、と決めたわけです。

「野村再生工場」改めて、

「シンクウ気功再生工場」

と名付けましょうか、、、笑。

他の気功師とかヒーラーに学んで嫌な思いしたり、違和感を感じた人がめちゃ来ますし。。。ほんまに。。。

言葉一つで、人は変わる (詩想社新書)
言葉1つで、人は変わる.jpg

*ちなみに「野村再生工場」とは、野村克也さんが監督時代、他の球団をクビになった選手、前監督に嫌われ不遇の状態であった選手を引き上げ、試合で活躍させる選手再生の手腕につけられた名称です。

バッターで2軍にいた遠山選手を、投手として再生したのは衝撃。

他にもたくさん、いろんな事情で本来の能力が発揮できていなかった選手を、プロで活躍できるように再生しています。
阪神_遠山.jpg
*遠山選手は、当時の巨人でエグい打率を誇っていた松井選手、高橋選手、の最強4番5番左バッターを試合後半に抑えるだけに登板するワンポイント投手。左の変則スロー(オーバーとサイドの間みたいな投げ方)です。

ワンポイントの投手をやれ。しかも、二人を抑えるだけが君の仕事!他はいらん。

と言われたら(本当に、抑えたらだいたい交代)まじかよ!?と、遠山選手も思ったはず。

ただ、そのチャンスを掴んだことで、ゆくゆくはメジャーに行くゴリゴリの松井選手(のちに、巨人軍の監督になる高橋選手もですが)を抑えられるレアな選手となり、松井キラーと呼ばれるまで、再生、リブート(再起動)したわけです。


(引用ここから)

おそらく、人々のヒーリングのためにセラピストが行うべきなのは「ヒーリング」ではなく、方向を転換させることなのです。

そうするためには、患者が強い興味を持っている分野に沿って行動しなくてはなりません。

失敗したやり方から方向転換させ、そうしたやり方にこれ以上邪魔をさせないようにし、患者が自分の創造的なリソースを使って問題を最大限に解決できるようにするのです。

(引用ここまで)

P122 「アメリカンヒーラー」ミルトンエリクソン


この方向転換させるという感覚が、

「リブート(再起動)」

だと僕は感じています。

あらゆる「不可欠でない要素」を取り除くというのは、言い換えれば「不可欠な要素」を洗い出すこと。

クライアントさんにとって「不可欠な要素」がわかれば、クライアントさんにとって、人生時間をかけて実現したいもの、ゴールと呼ばれるものが見えるきっかけになるはずです。


(引用ここから)

父は「運ばれてきたお皿の上にあるものだけでなんとかする」ことが非常に上手でした。父は、人が持っている強さを、弱点を克服させるために使いました。

相手の出身地にとらわれたり、その人の過去のトラウマや限界にとらわれたりしませんでした。

父が望んでいたことは、相手が今現在悩んでいる問題を解決すること、それだけでした。

(引用ここまで)

P119 「アメリカンヒーラー」ミルトン・エリクソン
アメリカンヒーラー.jpg



クライアントさん(選手)の「不可欠でない要素」を取り除き、「不可欠な要素」を洗い出し、理想の未来(ゴール)に向けて方向転換させ、「リブート(再起動)」してきた野村監督はまさに、ミルトンエリクソンと同じヒーラーの一人だったわけです。

"野村再生工場"というのは最初、新聞記者が書いたことで広まった。いまや、ワシの代名詞のようになっている。そう呼ばれるのはなぜか。

選手たちの痛みを知っているからだろう。

僕がクライアントさんの痛みをすべて理解できるとは思いませんが、

何かしら人生の中で足を取られている、つまずいている、俺はこんなもんじゃない!

と思っているクライアントさんに向き合い、丁寧に「リブート(再起動)」できる気功師、メンター、ヒーラーとして、その輪をどんどん広げたいのです。


(引用ここから)

あなたが教会で、病院で、地域社会で、あるいは誰か一人のために行っていることは、何であれ拡大することができます。

あなたはもっと大きな規模でそれを行うことができるのです。

とくに、チームで取り組んでいるときには。

(引用ここまで)

P383「アファメーション」ルータイス
アファメーション.jpg


僕がわかること、実践してきたことは、すべてお教えしますので、気功やゴール設定、どんなご相談な悩みも遠慮なくガンガン聞いてください^ ^


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