子どものストレス

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子どものストレス
中学受験をする子は、小学6年生です。
当たり前のことですが、受験生のお母さんは、
これを忘れてしまっている方が非常に多く感じます。
特に、中学受験を経験したことがないお母様は、
この傾向が顕著に表れている気がします。
ご自分が経験した大学受験時代を思い出されて、
やる気をなくしているお子さんを叱っている光景をよく目にします。
所詮は12歳の子供ですから、
成績が落ち始めると、一気にやる気を失います。
宿題をやれと言っても、サボります。
12歳であることを前提に対策を考えないで、
正論だけで叱りまくるのは逆効果です。
私も親ですので、怒りたいお気持ちは凄くわかります。
ただ、大人でもご褒美がなければ、働きませんよね?
子どもはお母さんに褒められるために、一生懸命頑張っています。
本当にお母さんのことが大好きで、
多少お母さんがおかしなことを言っていても、黙って耐えています。
ほんとうにかわいそうだなと思う時があります。
ここで面白い傾向を一つ挙げてみたいと思います。
このように普段から怒りまくっているお母さんの方が、
宿題に対するチェックが甘いという事実です。
普段は温厚なお母さんの方が、宿題のチェックが厳しく、
宿題が終わっていなければ、
疲れていようが、眠かろうがやらせます。
「やらなければならないことはやらせる」という信念があります。
こういったお母さんは、ご自分でも受験勉強をしてきたようで、
どのあたりが子供の限界かを見抜いています。
そのため、子供が甘えてきても、きっぱりと突き放します。
これに対して、
普段から怒りまくっているお母さんは、
意外と子どもに甘く、すぐに許してしまう傾向があります。
といいますか、おそらくご自分にも甘いのだ思います。
自分が疲れているとき、または忙しい時に、
子供が自分に迷惑をかけてくるから、怒鳴る。
宿題のチェックはしなければならないことはわかっているが、
自分が疲れていると、ちょっと面倒くさい。
そうすると、子供の自主性というマジックワードでごまかしてしまう。
「自分の受験なんだから、自分で責任を持て!」
と言い放ち、子供に反論できない状況に追い込んでしまいます。
確かに、お母さんのおっしゃる通りなのですが、
やはり12歳なので幼い子はいます。
早く大人になっているこの方が、中学受験は明らかに有利です。
この辺のことを冷静に客観的に判断して対応したほうが、
合格しやすいのですが・・・・
このような状況のため、
やらなければならないことが、いつまでたっても進みません。
毎日宿題をやったかノートをチェックすることをお願いしても、
忙しいのですべては出来ないとのこと。
10分もかからないんだけどな~と思いながらも、
こちらからはお願いするのが精いっぱいです。
そのあとは、再びお母さんのお説教タイムです。
「あれだけ注意したのに、なんで毎日わたしのところに見せに来ないの!!!」
そんなことができるなら、宿題をきちんとやってますよ!
と突っ込みたくなりますが、
なかなか言えません。
「うちの子は整理整頓や予定を立てることができないので、毎日の宿題を詳細に書いてください」とお願いされました。
かなり詳細に書いていますが、
そもそも子供がきちんと読まないので、当然やりません。
こういう子はノートも汚いですから、やったとしても、
どこにやったかを判別するのに時間がかかります。
簡単に判別されたら、自分がサボっていることがばれてしまうので、
ノートの書き方を指導しても、当然直しません。
もうこうなると、正直受験を辞めるべきだと思います。
やる気がないのに、無理やり中学受験をする必要はない気がします。
確かに、毎日のように家庭教師をつけて無理やり勉強させれば、
中堅校ぐらいまでなら、こういう子でも合格すると思います。
ただ、そこまでやる必要があるのかな???といつも疑問に思います。
仮に合格しても、当然ですが授業について行けません。
そして、中学に入っても、また家庭教師です。
詳細に宿題を書いてもほとんどやらないお子さんと、
詳細に書いた宿題のメモと子供のノートを見比べることすらできないお母さん。
「子供は親の鏡です」という言葉を思い出しました。
私も親なので、しっかりと子育てをしなければと、気を引き締めております。
こういったご家庭でも効果的に家庭教師を使うことはできます。
ただ、まずはご家族で受験をするのかどうかを、もう一度話し合って結論を出してから
家庭教師を依頼した方がいいと思います。
お子さんの本当の気持ちを聞いてあげてくださいね!
合格という目的を達成するための方法を採るのか、
教育・しつけの一環として受験を捉えているので、
合格よりも教育に適した方法を採るのか
をはっきりさせないと、どちらの効果もでないと思います。
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