サラリーマンが疲れた仕事帰りに癒しを求めて入ったBARのお話:Voice Story BAR➕【朗読動画】

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おはようございます。こんにちは。こんばんは。ブログを閲覧いただきありがとうございます。

youtubeにて「語り部朗読BAR」というチャンネルを運営しております。
自身で小説を書き、声優さんに朗読していただいたものに動画編集をして公開しております。

今回ご紹介の朗読動画は、「Voice Story BAR」というサラリーマンが疲れた仕事帰りに癒しを求めて入ったBARのお話です。
良かったら聴いていただけると嬉しいです。

・朗読動画もご用意しております。
・文字をお読みになりたい方は、動画の下に小説(文字)がございます。
◉ボイスストーリー朗読BAR
作者:北条むつき

「ああ、今日も疲れたなあ…。明日は休みだし、一人飲みでもするか?」

 夜遅くに、仕事が終わり、飯より酒が恋しくなった俺は繁華街の路地を曲がる。すると何やら怪しげで、興味を惹かれる看板があった。

「ボイスストーリー BAR 二月三月《にがつさんがつ》? 変わった名前のバーだな。どう言う店だ? ただのBARなのか? それとも……」

 少しその名前に違和感と興味深さを感じ……。

「いっちょ行ってみるか!」足はそのBARへと向いていた。
カウベルを鳴らし店内に入った。

中は意外広く、賑わいを見せ、軽快な音楽が鳴り響く。
そして薄暗い店内にバーテンダーの声が響く。

「いらっしゃいませ。お客様は当店初めてですね?」
「あっ、ああ、そうだが……ここはBARなのかい?」
「ええ、ここはボイスストーリーBARと行って、朗読を楽しむバーです!」
「朗読!? 今時珍しくないか?」
「ええ、流行りはしないですけど、廃れもしません。聞けば、今宵はいい夢が見れますよ!」
「そっそうなの?」
「ええ、結構お客様に評判ですよ!」

 何だか怪しい感じがしたが、そのバーテンの言葉に少し興味が湧いた。

「お客様もいかがです?まだ少しですが、空きはありますよ?」
「あっ、ああ、ありがとう」
「では、奥の席、朗読席へどうぞ!」

ものは試しってことで、バーテンの指示に従った。
何やら本を片手に一人の女性が現れた。数名の客が並ぶ席の前にたち、その女性は会釈をして、語り部と言って物語を話し始めた。

酒が回って来たのか、それともその朗読が心地いいのか、急に眠気に襲われる。どうしようもない眠気にバーテンに会計を指示しようとしたら………。

気づけば朝……。自宅のベッドの上でぐっすり眠っていたようだった。
妙にすっきりとしていて、昨日の疲れなど何処へやら。
昨日どうやってBARから戻ったかなど覚えていなかったが、この心地よさはとてもいいと思い、今日も出先の帰りにあのボイスストーリー BARに寄ることに決めた。

【絶賛動画公開中!今宵の眠りのお供はこれだあ!】

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