第58回 後天運 申酉天中殺
辰年・巳年に2回目の天中殺がやってくる
絶大なパワーを誇る申酉天中殺は、運勢バイオイムズもパワフル。絶頂期が高い反面、落ち込み方も半端ではありません。
宿命にパワーがあるということは、幸運を引き寄せる力が大きい分、それに比例して厄を呼び込む力も強くなるからです。
天中殺期間の申年は様々なトラブルが集中して押し寄せ、身も心もボロボロになるほど、天中殺現象に翻弄されることもあります。
1年目でクタクタになった分、酉年は一転して大きなダメージが起きません。心の動揺はありますが、申年と比べると現象は穏やかなものになるでしょう。
続く戌年は、苦しんだ天中殺期間が明けたとはいえ、思ったほど運気は好転しません。
この時期は非常に大きな変動期に当たり、環境の激変もあります。「離」の作用が働くので、転職や転勤によってせっかくなじんだ職場から出ていくことになったり、恋人や友人との別離、親元からの独立や引っ越しなどで住み慣れた土地を後にするなど、今までになかったようなことが立て続けに起こりがちです。
でも心配はいりません。より高くジャンプするために、一旦スプリングボードで身体が沈むようなもの。亥年に入れば運気が上昇気流に乗り、子・丑年の「経済と人脈」の年を迎えます。財運と豊かな人脈を築いた後にやってくる1回目の絶頂期は、まさに向かう所敵なしです。
名誉運もあるので、多くの人の中に身を置くことでさらに運を底上げします。
ただし気を付けなければいけないのが辰年と巳年です。辰年に入ると運気が下降し、天中殺に戻ったかのような乱気流に襲われることもあります。運気上昇のただ中にあって、第二の天中殺的なものに見舞われるのが申酉天中殺の特徴です。ここさえ切り抜ければ、午年で再び絶頂期が訪れるので、軽はずみな行動は起こさないようにしましょう。未年は穏やかに過ぎていきます。
災いを払い、ツキを呼ぶ過ごし方
周囲のペースに引きずられず、自分自身を保つ
天中殺期間を静かに過ごすことは基本ですが、それに加えて第二の天中殺である辰・巳年の2年間が申酉天中殺の運気を揺さぶる最大のポイントです。辰年は自分に不利なことが次々と起こりがちです。友人の裏切り、恋人の浮気、仕事上のトラブルや覚えのないことで濡れ衣を着せられたりと、足を引っ張る出来事が目白押しかもしれません。心が引き裂かれるような思いをすることもあるでしょう。
そして巳年は「誘惑に乗って、ドツボにはまる」暗示。甘い言葉に惑わされ、進んで道を踏み外すような落とし穴に用心してください。それは一時の気の迷いから不倫に走ったり、オフィスラブが露見して左遷されるなど恋愛がらみのトラブルかもしれません。いずれも周囲に影響されて人生の歯車が狂わされるのが特徴です。
この2年間は自分を見失わず、人に引きずられない確固たる信念を持って切り抜けましょう。また、この時期、転職や結婚など今までとは違う生活への欲求が無性に高まりますが、ここは我慢が肝心です。環境の変化は運気ダウンの危険を伴うので、時期を待ってから動きましょう。