第55回 後天運 寅卯天中殺
~天中殺の後にやってくる巳年に注意~
誰よりもエネルギッシュな寅卯天中殺は、本来じっとしていなければならない寅年、卯年の
天中殺期間も新しいことを始めたり、積極的に仕事を拡大したりと大活躍。しかも、それが
必ずしも失敗したように見えないのが寅卯天中殺の不思議さです。
天中殺明けの辰年には運気がググっとアップして、ダメージを感じません。2年間の頑張りで
経済的な恩恵にまであずかれるので、つい「天中殺なんて、たいしたことない」と思ってしまいがち。しかし
これが曲者です。
巳年に入ると、運勢のバイオリズムは一気に下降。突然やってくるエアポケットのような運気の落とし穴が待っています。
これが寅卯天中殺最大の危険ポイント。
ある意味、天中殺期間よりもすさまじい災厄に巻き込まれかねません。巳年、午年は一歩間違えば、人生を
見失いかねない危機一髪の乱運期なのです。
寅卯天中殺の特徴はまさにここにあります。一見軽くすむ天中殺期間の後に来る、天中殺に匹敵するほどの
乱運期。本来、上手に天中殺を乗り越えることで、サナギが蝶に脱皮するようにステージを上げていく「羽脱運」を
持っているのですが、天中殺期間で失敗すると天中殺明けの2年でドスンとたたき落とされます。
ここで天中殺のツケを払い終わり、未年になって、やっと本格的にエネルギッシュに活動し、人脈を広げることで、
申年、酉年は絶頂期を迎えます。
申年で自分の才能や能力をフルに発揮し、酉年で地位や名誉など世の中に認められるチャンスがやってくるでしょう。
財、愛、名誉、全ての栄誉を手にすることも夢ではありません。そして、のんびりと穏やかな幸せをかみしめられるでしょう。
子年、丑年は変革の年。今までの価値観を見直し、天中殺に備えましょう。
災いをはらい、ツキを呼ぶ過ごし方
天中殺前の3年間で自己改革を
巳年の乱運期にくる天中殺のツケは、天中殺中に開拓した仕事すべてが裏目に出て泡と消えるばかりか、人間関係の
トラブルで信用や信頼といった目に見えない大切なものを失うという、人として非常に辛いダメージにもなりえます。
これを防ぐには、なんといっても天中殺期間を静かに過ごすことに尽きるのですが、頭ではわかっていても、なかなか
実行できないのが寅卯天中殺。天中殺期間だけでなく、辰・巳年も気を抜かずに、慎重のうえに慎重を重ねて物事を
進めていきましょう。
実は、天中殺現象を緩やかなものにするには、亥年にどんどん新しい知識を吸収することで、次の天中殺をうまく乗り切るヒントを得られます。
大いに学んでください。
ここで仕事人間・寅卯天中殺がどれだけ人間性に深みが増せるかが勝負。次の子年で自分の価値観や生き方を見直して、
丑年ではよかれと思うことを実行に移します。
そして少しずつ太陽が山間に隠れるように、運気は緩やかに天中殺へ。亥、子、丑の3年間で人としてのスケールアップ
をはかることが天中殺を軽くする鍵となります。