感情やトラウマは、身体に抑圧される

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コラム
私は長年ボディトリートメントや、エステティシャン、てもみのセラピストとして、のべ10,000人の程のお身体に触れてきました。

私がとても興味があったのは、あまりにも辛い経験をしてきた方は、背中、腰など主に背面が石のように硬くなっていることでした。それはもう、もはや人間の身体ではない、別物の様であり、石や岩に触れている様に感じられました。

そして、もう一つとても興味があったのが、「ものすごくひどい身体の状態にもかかわらず、痛みを感じない人達」であり、こういう方々がとても多いことでした。

痛みを感じない方は、サロンにはもちろん来ないのですが、イベント等でたまたまお身体を触らせてもらった時に出会った方々でした。

「見たくない。感じたくない。我慢しなきゃ。もう感じない様にしよう。そうしないと、私は生きてはいけないのだ」そのように、無意識にあまりにも多くの感情を押し込めてしまい、感情を感じることを恐れ、なんの痛みも感じなくなった人達。

「こんなにも身体が訴えているメッセージを、この人は聞こえないのだ。」お身体をほぐさせてもらった後、その方の強烈な悲しみ、苦しみを感じ、私は1人涙を流していたものでした。

表面では、どんなに笑っていても。どんなに頑張って、作り笑顔を保っていても、とても傷ついてきた経験を今世でしてきた人は、決して消えない感情を、身体の中に奥深く抑圧しています。

感情は心に押し込められると思う方が多いのですが、実は自分自身の、身体なのです。
何年たとうが、自然には消えません。むしろ、癒されたい時期が来ると、出てきたくて、身体を通してメッセージを発して来るのです。

何をしてもなくならない痛み。
原因不明の体調不良。
繰り返す病や不調。全て身体からのメッセージであり、「私を見て」「私に、気づいて」という、抑圧された感情からの声なのです。
しかし、この身体からの声を聞くことを、ほとんどの方が恐れるし、抵抗します。その恐れと抵抗は非常に深刻です。


【次回に続きます】


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