【東京駅編】その路線は速い？遅い？ー平均スピードから有利な路線を探る

1.はじめに

　職場や学校まで電車を利用する場合、どの沿線に引越すかは、お部屋探しの重要なポイントの一つです。首都圏には多くの路線があり、それぞれスピードや利便性も異なっています。

　例えば、朝のラッシュ時に横浜から東京まで東海道線を利用すると30分程度ですが、京浜東北線では43分ほどかかります。

　同じルートを走っていますが駅の数が違うため、それが時間差になって表れます。そのため、京浜東北線の蒲田（東京都）～東京よりも、東海道線の川崎（神奈川県）～東京のほうが所要時間が短いという逆転現象が起きます。

　そこで、東京駅に乗り入れる路線15パターンについて、平均的なスピードを表す「表定速度」（※）に着目して、ランキングにしてみました。

　スピードの速い路線の沿線であれば、都内にこだわらなくても全然良いじゃん！というような、意外な発見につながるかもしれません。

※表定速度：駅に停まっている時間も含めた、平均的な速度。

　60km離れた駅まで1時間で着けば、表定速度は時速60km。

　2時間かかるなら時速30kmになります。（記事中では時速で表します）

2.路線別の表定速度ランキング

　平日朝、東京駅に8:30前後に到着する列車を基準にしています。　　

　（距離÷所要時間×60=表定速度）

1位　JR東海道線：55.7km

　　（藤沢～東京）　

2位　JR総武線快速：54.7km

　　（千葉～東京）

3位　JR常磐線快速：53.0km

　　（我孫子～東京）

4位　JR横須賀線：52.8km

　　（鎌倉～東京）

5位　JR宇都宮線：48.9km

　　（久喜～東京）

6位　JR高崎線：48.1km

　　（上尾～東京）

7位　JR武蔵野線：48.0km

　　（新松戸～東京）

8位　JR京葉線：44.2km

　　（海浜幕張～東京）

9位　JR中央線快速：40.2km

　　（立川～東京）

10位　JR京浜東北線北行き：36.0km

　　（蒲田～東京）

11位　JR山手線内回り：32.3km

　　（恵比寿～東京）

12位　JR京浜東北線南行き：30.6km

　　（川口～東京）

13位　東京メトロ丸の内線下り：

　　　29.0km

　　（池袋～東京）　

14位　JR山手線外回り：27.4km

　　（大塚～東京）

15位　東京メトロ丸の内線上り：

　　　25.1km

　　（荻窪～東京）

番外　JR京葉線通勤快速：66.2km

　　（蘇我～東京）

　　　※本数、停車駅少ない

　　　JR中央線通勤特快：46.9km

　　（立川～東京）

　　　※本数、停車駅少ない

3.まとめ

　以上のように、路線によって表定速度は大きく異なり、1位と15位では、2倍以上の開きがあることが分かります。　

　一概には言えませんが、表定速度の速い路線の沿線のほうが、距離が遠いわりに時間が短いため有利（相場が割安）な傾向にありそうです。

　実際に、近年人気のエリアを見てみると、割とランキング上位の路線ですね。

・北千住→JR常磐線快速（3位）

・大宮、浦和→JR宇都宮線、高崎線

　　　　　　（5位、6位）

・武蔵小杉→JR横須賀線（4位）

　少々マニアックな話になりましたが、こんな視点も頭に置きつつ、ベストなお部屋探しに役立てていただければ幸いです。