普通のタロット鑑定では
まず最初に本に書かれている意味や解釈を当てはめ
そのあとに占者なりの解釈を加えていくのが一般的かと思います。
基本的に占いの中でも卜術というのは霊感を引き出して行う占いですので
占者の力量に大きく左右されるのが特徴です。
タロットに関して言えば今巷に多いのが西洋の魔術結社が作ったもので、その知識がまとめられ培われてきた技術体系が膨大なため、霊感を引き出すツールとしての役割が薄くなってしまったように感じます。
タロットはもともとはロマやジプシーといわれた人たちが使っていた
遊びで使うカードです。
その原型に近いのがルノルマンカードとなります。
ジプシーやロマと呼ばれた人たちは遊牧民です。
あまりに自然に生きていたため
普通の社会的な生活をして直感を鈍らせている人達よりもはるかに優れた感覚を持ち合わせていました。
例えば手相占いも彼女たちに起源がありますが
手の細かいシワを見なくとも
人の開かれた手を見ただけで、その人の歩む道がすべて分かったといいます。
旅の道中で貝殻や小石や小枝なんかを拾い集めてそこに自身のエネルギーを込め
擦り合わせたりして、一種の集中状態を作り
地面へと放り投げ、その一瞬の動作によりインスピレーションを得ていました。
話がそれましたが、
タロットや何か他の卜術を使う占い師の方は本当は
カードを混ぜた瞬間や石を放り投げたとき
既に占いをつかさどる霊たちと交信をして答えを得ています。
カードを見るよりも前に
本に書かれている意味を読むよりも前に、
最初に感じたインスピレーションに耳を澄ましてください。