プロの小説家は、書き終えたばかりの小説をすぐさまどこかへ送ったり、人に見せたり、発表したりするでしょうか?いいえ。どんなに経験を積んだプロであろうと、ほとんどの場合、ある程度の見直しという作業を経てはじめて、編集者にお見せします。(そこからさらに手直しをすることもあります)
習作を書いている途中の皆さんも同じです。自分ではどこが悪いのかわからない、という人も、まずは自分の目で、最低二回は見直しをしましょう。(出来れば、私に依頼するのも、見直ししてからにしてくださいね。せっかくの原稿アドバイスが、誤字、脱字のチェックで終わってしまうのは、もったいないです)
さて、二度目の見直しは、人物がきちんと描き分けられているか、セリフが効果的に使用されているか、作品の色、トーン、リズム感はどうか、などをチェックしていきます。説明的な文章を削ったり、あるいは必要と思われるエピソードを書き込んだりもします。
次回は、最終見直しについて、お伝えします。