漢字クイズ(似た字二択・その1)

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皆様はこの連休をいかがお過ごしでしょうか。私は家で、溜まっていた雑務を片付けていました。
今回はその時に思い付いたことで、「漢字には似た字が多く、きちんと正しい字を使えているのだろうか?」ということの確認のために、以下のような問題をご用意しました。
解き方ですが、問題文中の太字にカタカナの部分について、後に続く2個の漢字から正しく当てはまる方を選んでください。
お役に立てれば幸いです。
(正答は、24日金曜日の夜に公開します)

問題1
「この時期、この辺りは気コウが温暖だ」
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問題2
「失言の多い大臣は、更テツの対象になる」
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問題3
「佐々木小次郎は、宮本武蔵と双ヘキを成す剣豪とされている」
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問題4
「フランス革命後、多くの王制支持者が排セキされた」
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問題5
「正方形は、四辺の長さがいずれも等しく、つ全ての角が直角である」
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問題6
「越後平野の肥ヨクな土壌が、新潟を有名な米どころにした」
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問題7
スバルとは、夜空に輝くプレアデス星団のことである」
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問題8
「高級骨董品店で、有田焼のツボを見繕う」
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問題9
「私の父は、昭和33年のイヌ年生まれです」
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問題10
「爪を切った後、丁寧にヤスリで磨き上げる」
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(以下、7月24日追記)
それでは、正解の発表です。

問題1
正解は、右側の「」です。
「候」には「物事の状態・きざし」という意味があり、「気候」のほかに「候補」「兆候」などにも使われています。
一方、にんべんの隣に縦棒のない「侯」には、「支配する者」という意味があり、「諸侯」や「侯爵(こうしゃく)」などに用いられます。

問題2
正解は、右側の「」です。
この「迭」という字には「代える」という意味があるのですが、通常はこの「更迭」以外の使われ方はまず見ません。

問題3
正解は、右側の「」です。
下側が「土」の「壁」とは異なり、下側が「玉」の「璧」は「立派な環状の器」のことを指します。ここから「立派な人や物」のことも指すようになり、「完璧」や「白壁の微瑕(はくへきのびか・立派なものの、ほんのわずかな欠点)」などの用例があります。

問題4
正解は、右側の「」です。
この「斥」には「しりぞける」という意味があって「排斥」という熟語になります。また、「様子をうかがう」という意味もあり、「斥候(せっこう・敵の様子をうかがう兵のこと、『候』は縦棒がある方だということに注意)」に使われます。
「斤」の方は、元は「斧・鉞(まさかり)」のことを指し、「運斤成風」などの用例にその名残がうかがえます。その後、重さの単位を表すようになり(日本の尺貫法では、1斤は600グラム)、食パンの大きさの単位にもなっています。

問題5
正解は、右側の「」です。
「且」には問題のように「かつ」という意味があるのですが、一方で「仮に・ひとまず」との意味もあり、「苟且」と書いて「かりそめ」と読むこともあります。
「旦」は「元旦」に使われる字なのですが、元々は「朝」のことを指します。よって本来「元旦」は「元日」とは異なり、「元日の朝」に限定される言葉です。

問題6
正解は、左側の「」です。
この「沃」には「土地が肥えている」という意味があり、「肥沃」のほか「沃土」「沃野」などと使われます。また、ヨードチンキなどに使われる原子番号53の元素も、オランダ語の「ヨディウム」を「沃陳」と当て字するなどの用例から「沃素(ようそ)」と書かれます。
一方の「沐」には「(髪を)洗う」という意味があり、「(体を)洗う」ことを指す「浴」と合わせた「沐浴(もくよく)」という熟語があります。

問題7
正解は、右側の「」です。
一方の「昂」には「高ぶる」という意味があり、「激昂」「昂進」などと使われます。

問題8
正解は、左側の「」です。
正解の「壺」は下側の「ワ」と「亞」が一体化しているのですが、誤答の「壼」は離れているので、注意してください。なお、「壼」は「宮中の通路」「宮中に仕えている女性」を指す字です。

問題9
正解は、右側の「」です。
十二支の11番目を示す「戌」に対し、誤答の「戍」には「(兵士が国境などを)守る」「兵士の詰め所」などの意味があります。ほかにも「戌」には似た形の字が多く、「戊(十干の5番目、つちのえ)」「戎(異人、えびす)」「戉(まさかり)」などと間違えるおそれがあります。
なお、2018年(平成30年)の干支は「戊戌(つちのえいぬ・ぼじゅつ)」でした。どちらの字が先か、とても紛らわらしいです。他にも、2004年(平成16年)は「甲申(きのえさる・こうしん)」、1989年(昭和64年・平成元年)は「己巳(つちのとみ・きし)」と、似た字の組み合わせが存在します。


問題10
正解は、左側の「」です。
一方の「鑪」は、「いろりなど、火をおこして用いる道具」のことを指します。


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