サイト解析の中で比較的に好きなのが、
ヒートマップ分析です。
特にミエルカさんから提供されている
ヒートマップは、スクロール率に加え、熟読率、クリックしている箇所も
視覚的に分かるため、ユーザー行動を把握するためには、
とても便利なツールです。
現在も複数の記事にヒートマップを設置して
データを貯めています。
その中でユーザーの行動が
明らかに異なる2つの記事を紹介します。
どちらもGoogle検索から流入があり、
ターゲットに定めたキーワードが大半を占めています。
共に1ページ目に掲載。
この状況を踏まえると、どちらもユーザーニーズに応えている記事で
よく読まれ、反応率も良いと考えます。
※実際にそうです。
でもね、一つだけ異なる部分がありました。
両記事のヒートマップを掲載しますので、何が異なるか
見てください。
●ヒートマップ分析の結果
※左のアテンションヒートマップとスクロールヒートマップを見てください。
・1つ目の記事
・2つ目の記事
違いが分かるでしょうか。
そうです。ファーストビューより少し読み進めた箇所。
1つ目の記事は91%から69%まで数値が落ちているのに対して、
2つ目の記事は93%から90%しか数値が落ちていません。
たとえば、どちらも100人のユーザーが記事に流入したとしましょう。
1つ目の記事は、91人が見ていたのに69人まで減ってしまった。
2つ目の記事は、93人が見ていたのに90人まで減ってしまった。
サイト管理者として狙いたいのは、2つ目の記事ですよね。
理想なユーザーが流入し、そして最後まで多くのユーザーにみてもらう。
または、コンバージョンとなる何かを設置して、反応してもらう。
●1つ目の記事の課題
1つ目の記事の問題点は、おおよそファーストビューという箇所で、
22%のユーザーが離脱をしていること。
では、なぜ離脱しているのでしょうか。
●仮説
この記事はファーストビュー以外の箇所では大きな離脱率もなく
なだらかに推移していますし、反応数も高い記事です。
内容自体はニーズを満たしているのにもかかわらず
ファーストビュー付近での離脱率が高いのは、
冒頭にこの先読み進める「理由」が見つからなかったのかと。
●対策案
いくつか考えられますが、たとえば、アテンションヒートマップ(熟読率)をみてユーザーが反応していない部分を削除する。
または、記事全体のヒートマップをみてよく読まれている部分の要約を入れる。サーチコンソールでの流入ワードをみて、ユーザーが興味のある内容を追加する。
などの対策案が考えられます。
現在、ヒートマップの数値を確認しただけですので、これから対策案をもとに
改修を行い、再度ヒートマップ分析をしてユーザー行動に変化があったのか試してみたいと思います。
反応率の良い記事ですので、ファーストビュー部分の離脱率を下げることができれば、コンバージョンとなる箇所までのユーザー数を増やすことができ、反応数をあげることができると思います。