スマホ1つで読解力を高める方法

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 読解力を高める目的は色々あると思いますが、受験の国語に絞って考えてみましょう。
 簡単に高める方法と、ちょっと難易度が高い方法があります。

 まず、簡単な方法として、Wikipediaを読む、ということが挙げられます。これは何もわざわざ難しいものを読む必要はありません。自分の興味がある分野のWikiを読んでみてください。例えば今流行りの「鬼滅の刃」のwikiなら、

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 こんな感じであらずじから背景、作ってる会社に至るまで様々なことが書いてあります。ファンでも知らなかったようなこともたまに書いてあるので、無限に知的好奇心が刺激されるわけです。
 そしてWikipediaの素晴らしいところはなんと言っても、気になるワードにすぐ飛べるということです。例えば、私の場合、上に挙げた画像の中でも、既に「鬼」というワードが気になっています。そこから更に別のワードに、、、という風に、いくらでもWikipediaは掘り下げていけるのです。
 この勉強法には2つの意味があります。まずは、文章にたくさん触れられることです。文章を読むのが苦手な人は、まずは自分の読みたい文を読みまくって、文章に慣れることから初めましょう。
 もう一つの効果は、単純に知識が増えることです。もちろんその殆どは直接は何の約にも立たないでしょう。しかし、その知識を土台として得られる更に高度な知識は、約に立つかもしれません。例えば、鬼滅の刃から、鬼について興味を持ち、鬼という概念の発生要因を文化人類学や歴史的な背景まで知れば、、、もう立派な研究者とすら言えるかもしれません。このような背景知識は当然、入試で役に立ちます。こういったところから、将来の進学先が決まることだってあるでしょう。

 さて、ちょっと難易度が高い読解力の養成方法、それは本を書いてみることです。
 本というと、何百ページもあるものを想像するかもしれませんが、ここではあくまでブログや小論文・作文程度の文章も含めるとしましょう。
 文を書くという営みは、読者の存在が仮定されています。私達が読む文章もまた、私達が読み手として想定されているわけです。
 長い文章を書く際には、読みにどう伝わるのか、どう構成すれば分かりやすいのか、様々なことを意識しますが、世の中に出回っている文章も殆どがそういったプロセスを踏んでいるのです。
 つまり、文章を書くようになると、今読んでいる文章がどう展開されていくのか、手にとるように分かるようになります。これは例えば、ミステリー小説をよく読む人が、犯人の目星が大体ついてしまうような現象と似ていると言えるかもしれません。
 文章の見通しが立つと、文章を読むスピードが非常に早くなります。入試の国語はスピード感が命です。文章を書くという遠回りな営みは、実は文章を読むスピードを加速させてくれます。

 共通テストも終わり、いよいよ本番ですが、国語を2次試験で受ける予定の皆さまはぜひ、手軽に活字に触れる手段としてwikiを読み、試しに長めの文章を書いてみてはいかがでしょうか。
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