こんにちは。たつやです。
料理の問題とは何か、それは料理を作ることです。
なにをいってるんだ、という感じですが、ちゃんと言葉を定義していきます。
たとえば、算数の計算問題は、与えられた計算式を解くことですね。
数字(1,2,3,…)と手続きやルール(+,ー,×,÷,…)を知っていれば、答えを導くことができます。
このように、
具体的な値と規則を使って解く問題のことを順問題といいます。
例:3×4=12
それに対して、
ある答えになるような、値や規則を見つける問題のことを逆問題といいます。
例:12=□×△
図にまとめると、次のようになります。
一般的に、逆問題では、あてはまる値や規則が複数見つかります。
例:12=1×12=2×6=3×4
もう少し難しい例でいうと、
2次方程式の解を求めるという問題も、実は逆問題です。
解の公式を知っていれば、一発で解けるので、逆問題のような感じがしないですが、答えが複数ありますね。
しかし、逆問題を解く公式が存在するのは『まれ』です。
逆問題を解くのは、順問題を解くよりも圧倒的に難易度が高くなります。
料理を作ることは、料理の順問題にあたります。
材料(値)とレシピ(規則)によって、料理を作ることができますね。
算数の問題と同じように図にしてみると、次のようになります。
すると、料理の逆問題が何か見えてきます。
例をいくつか挙げてみます。
・料理を見て、大体のレシピがわかる
・料理のにおいをかいで、調味料の配分がわかる
・料理を食べて、材料のこと(種類や産地など)がわかる
・新しい料理を想像して、レシピを創作できる
これらはどれも、料理の逆問題を解いていることになります。
修行や訓練が必要そう、というのが容易に想像できますね。
逆問題を解くのが難しい料理ほど、それだけ料理を作ってくれた人の手間がかかっているとも考えられます。
さて、逆問題とはなにか、について紹介してみました。
算数と料理を例に挙げましたが、いろいろなものに適用できる考え方です。
こんな考え方があるんだ、という頭の刺激になったら良いなと思います。