お金に対する不安について考えてみるー前回の続き

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前回のエントリーでは借金で行き詰っても自己破産という手もある、と書きました。
様々なご意見・ご批判もあるでしょうが、要はたかが借金を返せなかった程度のことで人生を捨てることなんてないし、堂々と生きていけばいいと言いたかったのです。

そして、今回はその先というか、自己破産しても生活再建が自力では難しいときにはどうすればいいか、について私なりの考えを書いてみます。
具体的には自己破産をしたかどうかに関わらず(多額の借金の有無に関わらずですね)、現在は収入の手段がなくなってしまい、貯金や資産もないという場合です。
病気で働けない、失業して次の仕事が見つからない等々、人生には色んなことが起きます。
ときには手元にお金が無くなって、収入の見込みも皆無となるなんてことは誰にでも起こりうることです。
こんな時、誰か頼れる人がいれば、恥も外聞もかなぐり捨てて頼るに限ります。
この受けた恩を決して忘れず、生活が落ち着いた時に何らかの形で恩返しをすることを忘れなければ、関係が壊れることはありません。

どうしても、身近に頼れる人がいない、あるいはどうしても他人に知られたくないというときは、最終手段として「生活保護」を申請するしかありません。
生活保護については、自己破産と同様に世間では多くの誤解・都市伝説の類が広がったままです。
生活保護制度については色々と欠陥があるのは確かですが、ここではそれについては触れません。
制度や政治の欠陥をあげつらっても、目の前の困った人たちは助けられませんからね。
実際に生活保護の手続きの仕方、受給の仕方についてはネットや書籍等で有益な情報が載っていますのでそちらを参考にしてください。

私は私なりにどのような心構えで生活保護を受けたらいいかについて考えます。
それは・・・
まず第一に、生活保護を受けられることに「感謝」することです。
制度を備えた日本という国に、財源となる税金を納めている人たちに、相談に乗ってくれたり手続きを助けてくれたりした人たちにです。
次に生活保護を受けている自分を卑下しないことです。
たまたま今は巡り合わせが悪かっただけなのです。
さらに次は生活保護を受けるのが「さも当然」として全く有難みを感じなかったり、不平不満を並べ立てたりすることはしないことです。
要は、感謝の気持ちを常に抱きつつ、堂々として、それで生活の再建を図ればいいのです。

生活保護制度の最大の問題点は、「受給者の尊厳を損ねる」ことだと私は考えています。
ならば、生活保護を受けている人が「自己発信」「自分の意志」で地域の役に立つような仕事をボランティアでするような制度の建付けにしてみてはどうかと。
これはあくまで受給者ができる範囲のことです。
ボランティアをすることによって地域や人の役に立つことを実感して、人としての尊厳を保つのです。
交通費や小遣い程度の「お駄賃」があってもいいですね。
以前からボランティアを生活保護受給者に義務付けようという議論が出ては消えています。
これとは全く次元の違う話です。
ボランティアを「強制」するなんて愚の骨頂です。
こんなことを平気で言いだす輩は、人の尊厳に思い至らない哀れな人たちなんですね。

2回にわたって自己破産、生活保護という人生に行き詰ったケースをどうとらえるか、について書いてきました。
私の言いたいことは・・・
「大丈夫、なんとかなる」です。
何とかの一つ覚えですが、希望を捨てないこと、これに尽きます。


最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたにすべての善きことが雪崩のごとく起きます。

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