FX取引において、スプレッドと手数料はどちらも取引にかかるコストですが、その仕組みや性質は異なります。
■スプレッドとは
スプレッドとは、FX取引において売値と買値の差を指します。例えば、米ドル/円のスプレッドが0.2銭の場合、米ドルを1万通貨売買すると、20円のコストが発生します。
スプレッドは、FX業者が提供する流動性(取引のしやすさ)に対する対価として徴収されます。流動性が高いほど、スプレッドは狭くなります。
■手数料とは
手数料とは、FX取引を行う際にFX業者に支払う料金です。一般的には、取引ごとに徴収される取引手数料と、口座を維持するために毎月徴収される口座維持手数料があります。
取引手数料は、FX業者によって無料のところもあれば、取引量や取引通貨ペアによって異なるところもあります。口座維持手数料は、FX業者によって無料のところもあれば、月額数百円から数千円かかるところもあります。
■スプレッドと手数料の違い
スプレッドと手数料の違いは、以下のとおりです。
発生タイミング スプレッドは常に発生 手数料は取引時に発生
徴収方法 スプレッドは売買価格の差として徴収 手数料は取引ごとに徴収または口座維持費として徴収