技術士・第二次試験 (15)

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【R5建設部門:河川、砂防及び海岸・海洋】
Ⅱ-1-2[添削論文]/技術士第二次試験

 問題文

 重力式コンクリートダムの構造設計において、予想される荷重に対し確保すべき3つの条件について説明せよ。また、ダムコンクリートの配合強度の算出までの流れについて、「圧縮応力」及び「設計基準強度」を用いて説明せよ。

 解答論文(添削後:By 小泉)

1.予想される荷重に対し確保すべき条件
➀転倒に対する安全性:ダムの堤体が転倒しないように、ダムの重心が堤体の中心線上に位置するように設計する。
②滑動に対する安全性:ダムの堤体が滑動しないように、ダムの基礎部分に十分な摩擦力を確保する。
③圧縮破壊に対する安全性:ダムの堤体が圧縮破壊しないように、ダムの堤体内の任意の点に生じる圧縮応力に4以上の安全率を乗じた値を設計基準強度として定める。
2.ダムコンクリートの配合強度算出までの流れ
①圧縮応力の算出:圧縮応力はコンクリートを圧縮する際に発生する応力である。圧縮応力はコンクリートの配合に使用される材料の種類や配合比によって異なり、試験体を圧縮して測定される。
②設計基準強度の算出:設計基準強度はコンクリート部材の設計で基準とした圧縮強度である。設計基準強度はコンクリートの品質、使用材料の種類、コンクリートの配合に使用される材料の配合比によって異なる。
③配合強度の算出:配合強度はコンクリートの配合を定める場合に目標とする圧縮強度である。配合強度は設計基準強度に現場におけるコンクリートの圧縮強度の試験値が、設計基準強度の80%を1/20以上の確率で下回ってはならないという条件を満たすように設定される。          以上

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