9部屋を渡り住んで思った事

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私が初めて「自分の部屋」を持ったのは中学生の時でした。
元々大きな子供部屋だったのを真ん中あたりに父が日曜大工で壁を立てて2部屋にわけ、姉と私がそれぞれ使う事になりました。
薄い壁なので音は丸聞こえです。
姉が反抗期真っただ中だったので、姉が隣の部屋にいる時間は最高に居心地が悪かったんですが、初めての自分の部屋はやっぱり嬉しくて2人掛けの赤いソファを親に買ってもらって好んで座ってたのを覚えています。
安いものだったので背もたれは直角に近くて固い、座り心地のいいものではなかったんですが、私を十分すぎるほど幸せにしてくれました。

その後は完全な一人部屋に移動したり、大阪への進学を機に賃貸マンションに引っ越したり、結婚・離婚・引越しを繰り返して今また石川県の実家に戻ってきて、数えてみると9部屋を渡り住んできました。

引越しの回数を重ねる度にお部屋作りがスムーズにできるようになってきたのは経験値だけではなく、ここ15年ほどで格段に便利になったネット通販のおかげ、というのがとても大きいですが、何よりも
離婚した時に強く思った「この選択を絶対に正解にしてやる」という気持ちがインテリアや家電を選ぶ時にも影響を与えているように思います。

人は言語・食事・交通といった事柄だけでも、1日で平均2万回以上も選択をしているそうです。
何気ない選択や潜在意識でする選択から強く意志を持った選択までいろいろあると思いますが、離婚を決断する前は「選択」に「正解」と「不正解」が
あると思っていました。
子どもの時はいろんな事を直感と勢いで決めてた方だと思いますが、成長するに連れて「みんなの思う正解」を気にし出した気がします。
勢いに乗って選択した事がうまくいかなくて、恥ずかしい思いをした経験が積み重なってそうなっていったのかな?と推測していますが、よくある思春期の成長だと思います。

「自分の意思で決めてる」と思ってたいろいろな選択は今思えば「他人のリアクションを想像したり、自分がどう思われるか」を気にして決めていたので「自分の意思」ではありませんでした。
ただ「自分の意思」で、しかも「絶対に正解にしてやる」という強い意志でした「離婚」という選択以降の選択は「自分の意思」でできているな、と思います。

「決める事」って大変です。
今日の夜ご飯とか、明日着る服、とか日常のものから進路などの自分の人生に大きく影響が出そうなことまで、生きてる間はたくさんいろんな事を決めていかないといけません。
それも「自分の意思で」です。
いろんな人の発信が簡単に目に入る今、人に意見に感化されて自分の意思をうっかり忘れる人も多いと思います。人の意見に感化されて決めたものはどんなに素敵なインテリアでも、便利な家電でも、その内違和感が出てきます。「決める」って作業は自分を作り上げていく材料になるものです。
人の意見を元にして決めてしまうと、あなたの要素が薄くなります。
小さなことからでもいいので「自分の意思で決めるんだ」という事を意識する事が自分にとって最高のお部屋を作るスタートラインになると思います。
今お部屋を見まわして、本当に自分の意思で決めたものはいくつありますか?インテリアを手にした時の事を一度思い出してみて下さい。
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