プロ作家への道のり。

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コラム
「小説は時間の無駄なんじゃない?もっと働いたら?」
 プロ作家を夢見て執筆を続けてきた結果、ある日、パートナーから辛辣な一言をお見舞いされた。

 初めて公募に作品を出してから、はや15年。書くのが好き。想像するのが好き。「人生を棒に振るってでも夢を叶えたい!」と息巻いて貧困生活に甘んじてきたけれど、成果も実績も残せないまま時が過ぎ、年を取り、日の目を見ない作品たちだけが増えている現状に、息の根を止めるかのごとく五寸釘を打ちつけられた気分だった。
 声を上げて泣いた。仕事はしているけれど、創作活動もできるように押さえて働いているから収入は少ないし、周りから白い目で見られることも多い。
「自分がこれまで費やしてきた時間は無駄だったのか」
「もう夢は叶わないのだろうか」
 小説家になりたいと望む人は、ごまんといる…なんて言葉では言い尽くせないほどいる。それはもう、工場で炒られるごまのごとく果てしない数が。
 ご飯にかけてもらえるだけ幸せ(?)だ。現実の厳しさはわかっているつもりだった。でも気付けば、15年も時計の針が進んでしまっていた。将来の為に夢を諦めて、もっと働いた方がいいのではないかと迷っていた、まさにそのタイミングで放たれた一言に、心がバラバラに砕けてしまいそうだった。
 それでも…
 自分が書き物をやめている姿が、どうしても想像できなかった。

 夢と共に歩んでいる人なら、わかると思う。
 小説は、わたしの人生そのもの。だから、記録を残すことに決めた。
 〝 仕事と家事の両立も継続 ” &〝 三日坊主対策 “ として、更新速度も回数も最低になるかもしれないけれど、これまでとは違ったアプローチをしたり、試行錯誤したりして1ミクロンでも前に進めたらと思っている。

 ついでに、わたしの書いた話を読んだこともないパートナーを見返してやりたい…!

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