【#11脳について】脳はいつからでも変えられる

記事
コラム
みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。

それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて今日は、脳についてお話をしていきます。

今までも何度か脳について話をしてきましたが、今回は脳という臓器自体の特徴について解説していきたいと思います。







Ⅰ.脳は約1年をかけて細胞が入れ替わる

まず、この事実を知っている方は少ないかもしれません。

実は、脳も1年をかけて細胞が入れ替わっているんです。

皮膚の垢と似てますね。古い皮膚は垢になって老廃物となり、下から次の新しい皮膚組織が細胞分裂によって生み出されます。擦り傷・切り傷の後のかさぶたが良い例です。




脳も体の一部なので、全く同じです。古くなった脳細胞や神経回路は約1年という時間をかけて、新しい細胞に変わっていくのです。




・・・察しの良い方は気づかれたかもしれませんが、疲れてボロボロになってしまった脳も、1年かければ、新しい脳細胞に変わっていく事で、少しずつ変化し、改善されていくのです。

私自身もこれを知って「そうか!時間はかかるけど、いつか必ず不安じゃなくなる新しい脳に生まれ変われるんだ!」と、とても勇気づけられたのを覚えています(笑)




しかし、そうは簡単には解決しませんよね。脳細胞が新しく生まれ変わっている間に、常に同時に配線を繋げまくるやつがいます。

それが、神経回路です。こいつらは、せっかく新しくなったのに、すぐに繋がる習性があるようです。




何が言いたいかというと、

「ポジティブに考えられる神経回路をつくれれば、1年後にはポジティブな脳に生まれ変われるということ」
「今まで通りにネガティブな思考に捉われていたら、新しくなってもすぐネガティブな神経回路が繋がって、生まれ変われず停滞してしまうということ」

なのです。




これも最近の研究で分かってきたようですが・・・

「ネガティブな神経回路が出来るスピードは、ポジティブな神経回路が出来るスピードの3倍速い」そうです。

言い換えると、一つのネガティブな神経回路が出来上がるのと三つのポジティブな思考回路が出来上がるのに同じ時間がかかること。ということは、ネガティブ1:ポジティブ3の割合で考えないと、脳の神経回路は(ネガポジ)半々にならないということです。

これがネガティブ神経回路のやっかいな所です。

せっかく、日々脳の細胞が新しくなってポジティブな脳に生まれ変わるチャンスがあるのですから、こいつらを上回るポジティブ思考で、ポジティブな脳にしていきましょう。




それにはどうしたらよいのか・・・。

ここで登場するのが、#3にも登場した、ポジティブ日記です。

1:3の割合の正体は、まさにこれです。日記を書く際に、1つの大変だったこと・辛かったことを書き、3つ以上の良かったこと・嬉しかったことを書く。これがポジティブ神経回路を作るうえで欠かせない割合だったのです。




この間も言いましたが、ポジティブの内容はどんなに小さくても構いません。それを見つけられるようになることこそが真の目的でもありますから。

ポジティブ神経回路の多い脳は、小さな幸せやポジティブを見つけやすくなります。そうすると、よりポジティブ神経回路が増えて、さらに次のポジティブな視点を持てるようになるという、良いサイクルが生まれてきます。

このサイクルが出来上がってきたら、もう勝ちに等しいです。うつ症状もかなり改善してくるはずです。




最初は難しいかもしれませんし、「えー・・・1年もかかるのか」と思うかもしれません。

確かに、精神疾患や心の疲労は長期戦になりやすいです。

しかし、ポジティブ神経回路を構築するルーティンが日常に確立されていけば、確実にあなたの脳は良くなっていきます。

そのために、脳の新しい細胞分裂を味方につけていきましょう!







Ⅱ.脳は何歳になっても神経細胞を増やせる

これも研究によって少しずつ明らかになってきています。

「え?!年取るにつれて、神経細胞は減るでしょ!脳は衰えていくんだから、何言ってるの?」という皆さんの反応はよくわかります。

私も本当に最近までそう思っていましたから。20歳をピークに脳細胞は死んでいくんだという常識にとらわれていました。




しかし、最近の研究ではそうではないことが少しずつ分かってきたそうです。

もちろん、子どもから成人にかけての脳細胞・神経細胞の増加率はとても大きいので、それと比べたら、成人以降の増加率は小さくなります。

しかし、減ることなくちゃんと脳細胞は増えるそうなんです。それは、Ⅰの「脳細胞は1年かけて生まれ変わる」でも証明されていますよね。




大人の皆さん。もう自分は年だからと悲観的になるのはもったいないです。

成人以降もきちんと脳細胞は増えます。そして、新しい神経回路を作ることはできます。

”悲観的になって諦めてしまう神経回路”を作ってしまうのは、あまりにももったいないです。




いつまでも若々しい人が身近にいらっしゃると思いますが、そうした人たちの特徴は、いつまでも自分の限界を決めつけないで挑戦し続けることだと思います。

挑戦し続けることは、脳にとって、新規場面との出会いであり、子どもの時のような吸収して定着させようとする神経回路を作るからです。

年を取ると、挑戦よりも部下や後輩に仕事を教えたり、自分の子供を育てていくなど、指導・伝達していく役割が増えていきます。吸収の反対が指導ですからね。

もちろん、大人の役割として、重要なことですが・・・。何歳になっても挑戦をして、吸収していくという体験は、子どもの頃のような若々しい神経回路を作っていくのです。







ということで、表題の【脳はいつからでも変えられる】は理論上可能であるということになりそうです。

まだまだ脳科学は発展途中なので、これからも新しい学説や発見があるかもしれません。ですが、近年こうした脳の不思議が解明されてきています。




心=脳と言いましたね。なので、これからも脳について分かったことがあれば、書いていきたいと思いますので、皆さんお楽しみにしてください。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す