【#5うつについて】うつ病と適応障害の違い・向き合い方

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みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。

それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~




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さて、前回はうつ状態について解説していきました。

また、うつ状態が続くことで、うつ病と診断されることもあると話しましたが、

もう一つ似た概念の言葉があります。

それが「適応障害」です。うつ病という言葉に比べたらあまり聞きなじみがない方もいるかもしれませんね。




適応障害とは何かと言いますと・・・

「自身の許容範囲を超えるストレスがかかり続け、脳が処理しきれずに疲弊してしまった状態」と言えます。

・・・あれ?なんだか「うつ病」に似ていますね?

そうなんです。実は適応障害とうつ病はかなり近しい症状です。なので、病院によっては適応障害と診断されたり、うつ病と診断されたりと混在することもあるようです。




ただし、いくつかの違いがあるので、今回はそれを抑えて頂ければと思います。

適応障害はストレス源が明確なことが多く、そのストレス源から離れると回復していく事が多い。
うつ病も明確なストレスにより発症することが多いが、そのストレス源から離れても回復するのに時間がかかる。

大まかにいうと、これが適応障害とうつ病の違いと言われています。




適応障害=急激に過剰なストレスがかかって、脳と体が急激に反応を起こしている状態。
うつ病=比較的長期にわたって過度なストレスにさらされ続け、脳が疲れすぎて、機能に異常をきたしている状態。

・・・と考えて頂いてもいいかもしれません。




よって、うつ病の方が重いものと捉えている精神科医の方も多いです。

脳の病気になっているので、良くなるまで本当に時間がかかります。




そしてなぜ、「治る」と言わずに「良くなる」という言い方を私はしたのでしょう?

実は、うつ病とは「完全に治ったり、元の自分に戻ることが難しい怖い病気」なのです。

これは、うつ病に限ったことではなく、精神疾患全般に言えることですが・・・。




精神医学では「完治」という言葉はほぼ使われません。「寛解」という言葉が使われます。

「寛解」とは、「症状が見られない状態が続いており、日常生活に支障もきたしておらず、発症前の状態に近い様子」のことを指します。

なんか、スパッといかない表現ですよね。私もそう思います(汗




一度脳は病気になると(精神疾患)にかかると、本当に大きなダメージを負うので、病気になる以前のような状態に戻ることはほとんどないと考えます。また、目では見えないのが精神疾患なので、「完治した」と定義することもできません。

なので、寛解という言葉が使われるのです。




少し脱線しましたが、話を戻すと、うつ病は身近であり怖い病気であるということを知ってほしいのです。もちろん適応障害もそうですが。

ストレスが重なって、押しつぶされそうになっている方は、重いうつ病になる前に休んでください。脳を休ませてください。頑張り過ぎたら脳だって疲れ切って動かなくなります。




みなさんは毎日100Km  1年間休まずに走り続けられますか?

無理ですよね。体は正直なので、筋肉痛になるし、骨もいたくなるし、肺も苦しくなるし、わかりやすいので休みを取れます。ストップをかけるでしょう。




ですが、脳は疲れを感じにくい臓器なので、疲れたとなかなか言いません。

毎日フル稼働して、限界が来てもやり続けようとします。負荷がかかっても走り続けようとします。

・・・そうした日々が続いたら、どうなるか?もうみなさんわかりますよね。

脳が疲れすぎて機能停止になり、壊れます(病気になります)。

これが適応障害(負荷が短期的)・うつ病(負荷が長期的)です。




学校に行く前、職場に行く前に辛くて涙が出ることありませんか?
夜色々と考えてしまってなかなか眠れない。
朝起きることが辛くて起き上がれないことありませんか?
考える力が落ちて、抜けが多くなっていませんか?
もう何もしたくない。何も楽しくない。食事も美味しく感じない。

上のようなことはありませんか?これらが見られたら、それは脳が壊れる前にストップしてほしいというサインです。

見逃さずに、ちゃんと休みましょう。

壊れてから直すのと、疲れたから休むのでは大違いですからね。




さて、今回はここまでにしましょう。

次回はどうやって適応障害やうつ病を良くしていくのか、そのプロセスを解説していきたいと思います。
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