テレワークの新たな時代

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ビジネス・マーケティング
テレワークという言葉自体は世の中にかなり浸透してきたものと思いますが、実際に導入することによって様々な恩恵であったり、逆に課題も発生してきま
した。ここで改めて2023年の状況を整理してお伝えしたいと思います。

1. テレワークとは?
テレワークは、情報通信技術を利用して、オフィス以外の場所(自宅やカフェなど)での業務を指す。
最近の社会的背景や技術の進歩により、多くの企業や個人がテレワークを取り入れている。

2. テレワークのメリット
テレワークのメリットには例えば以下のようなものが挙げられます。
・通勤時間や費用の削減
→これは企業にとっても個人にとっても大きなメリットではないでしょうか。特に都心などに勤めている方からすれば、毎日の満員電車に乗る事を考えるとそれだけでストレスの軽減にすらなるはずです。出退勤に掛かる往復の移動時間が無くなることも大きいですね。
・ワークライフバランスの向上
→これは特に自宅でテレワークを行う場合ですが、やはり自宅に居られる事で育児や家事なども両立して対応が出来る事が増えるので、うまく活用出来れば非常に有意義な時間を生み出せます。私が副業を始めるきっかけになったのもテレワークのおかげだと言えますね。
・フレキシブルな勤務時間の実現
→テレワークを導入していて慣れている企業はあまり時間=労働生産性という見方をしていない事も多い為、例えば通院の為に途中で離席することや、夕方の早い時間で早退が可能だったりします。但し、多くの企業ではコアタイムというものを設定しており、業務の開始終了はある程度の自由度はありつつも、業務時間のメイン稼働時間は縛っているところは多いです。

3. テレワークに向く職業と向かない職業
当然ながらテレワークには向き不向きがあると言えます。

・向く職業:
IT関連の仕事
編集・記者・ライター
クリエイティブな仕事、例:デザインや制作
→基本的には私も本業がSEである為、ここに属するわけですが、やはりPCで仕事をするものがほとんどかと思われます。

・向かない職業:
医療、看護師
サービス業や接客業
運送業
工場や生産ラインの仕事
→基本的には向かない仕事は当然、人がその場に居なければ提供出来ないような仕事はテレワークには向きません。もちろん一部コロナ渦ではリモート診療など新しい形での医療の提供もありましたが、やはり重大な病気などの診察の場合などは難しいと言えます。

4. テレワークの課題
テレワークによって世の中の働き方を大きく変化しました。しかしながら必ずしも良い事ばかりとは言えず、以下のような課題もまだまだあります。

・安全な情報通信環境の確保
→企業が支給しているPCを利用している場合はほとんどの場合では社内にあるサーバーとのやりとりの全てをVPNと呼ばれる安全で強固な暗号化による通信を実現出来ますが、意外とクラウドサービスを利用している場合ではそのままインターネット上から接続するケースも多い為、セキュリティ対策が万全ではない企業も多くあります。

・オンラインでのコミュニケーションスキルの向上
→これは実際に私も経験した難しいところでもありますが、例えば遠隔地に居るお客様との商談や打ち合わせの機会は本当に増えています。但し、いくら相手の顔が見えるビデオ会議であったとしても、どうしても対面でのやりとりのような相手の雰囲気や空気感など細かなところが伝わらない事はよくありますので、これらをいかにうまくやれるかは場数次第な部分はあります。

・家庭と仕事の境界を保持することの難しさ
→ここは特に夫婦であったりお子様がいらっしゃる家庭では意外と課題になることが多いようです。特に専業主婦で奥様は常に在宅されているところに夫が急にテレワーク中心になったことによって、奥様のストレスが増加してしまうなど酷い例ではそれを理由に離婚してしまうことなどもあったそうです。
夫婦間が日頃は円満でも顔を合わせる時間が長くなればなるほど、上手くいかないケースもありますので、ここも一長一短と言えるでしょう。

その他にも在宅時間が増えることによって家庭の電気代がかなり上がった、などもよく聞きます。

5.まとめ
テレワークは今後も多くの職業や業種での働き方として拡大していくと予想されますが、そのメリットを最大限に活かすためには、上記の課題を克服する必要があります。
そして、今後の社会や企業がどのようにこれらの課題に取り組むか、という部分もそうですが家庭環境の見直しや個人のマインドの作り方もテレワークの普及や成功に繋がる鍵だと言えるでしょう。

おまけ
よくテレワークの課題を「テレワークにするとサボる奴が居る!」という事を聞きますが、私はこれをテレワークの課題として捉えていません。
サボるサボらないは環境ではなくその人に依存する話だと考えていますので、結局サボる人はテレワークでも出勤でもサボっている事は多いと思います。強いて言えば周りの目がある時は「仕事をしているフリをする」くらいです。

何故このようなことが起きるのか、を考えてみると割と単純な話で、これは日本企業における労働の定義が『拘束時間=労働』と捉えているからです。これではアルバイトの考え方となんら変わりはありません。つまりこれはどちらかと言えば組織やマネジメント側の課題であり、業種によって異なりますが出社型、テレワーク型問わず『なにをもって仕事の成果とするのか』を定める方が先なのでは?と考えています。
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