システムに頼りすぎないことも大切

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コラム
こんにちは。
名古屋丸の内の女性社労士、望月麻里です。

先日、「協会けんぽ保険料率が変わります」というブログを
投稿しました。

その中で、「システムを使っているから大丈夫と油断しないように」
と書きました。
今日は、このことについてもう少し深掘ろうと思います。

「DX デジタルトランスフォーメーション」という言葉が
バックオフィス界隈で浸透し、クラウドシステムの普及が
急速に進んできました。

給与計算のクラウドシステムも、もちろん沢山あります。
安価で使いやすく、より身近になりました。

手作業だと大変だったんだ~!
システム入れたから、もう大丈夫だよね!

もちろんそういう面もありますが、システムを入れたから大丈夫
と油断することは危険です。

システムは万能ではありません。
エラーも起こりますし、開発側も想定していた挙動と
違っていた、ということもあり得ます。

以下、私が実際に体験したことになります。

・システム内部設定が自動更新されるものと、手動で設定し直さないと
いけないものがある

・保険料が自動更新になった後、前月分給与データの修正があった
前月分データの確定を外したら、前月分まで新しい保険料になってしまった

・手動で設定し直したが、端数処理がおかしい

・自動更新になったはずが計算画面に反映されない

・原則保険料は翌月徴収だが、特別に「当月徴収」処理にしていたため、
自動更新では対応できず、結局全ての従業員の保険料金額を手動で新保険料に
変更した


このように、システムごとでも対応が違ったり、
エラーが発生したりします。

逆に、システム自動更新だからこそ
イレギュラー処理に対応できないことも。

・システムの特性
・システムができること、できないことの把握
・会社の給与計算方法にシステムが合うか

以上3点を忘れず、システムを過信しないことが大切です。


今回のような保険料の変更の場合は、
最後に必ず従業員を何人かピックアップして、
新保険料金額表と金額が一致しているか確認しましょう。

「システム使ってるのに、そんなことしないとならないの?」

と思うかもしれませんが、最後は人の目で確認することは重要です。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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