こんにちは。
このタイトルを見てこのページを開いてくださりありがとうございます。
仕事と全く関係ないことを好きなように、
気が向いた時にだけ書いてブログにUPしている私ですが
そんな私のブログを読んでくださる方がいることを
とても嬉しく励みに感じています。
*ありがとうございます*
それで今日は、ちょっと変わった話になるのですが
私が出会ったホームレスのおじさんのことを話したいと思います。
5年ぐらい前に私は車で家に帰る途中
道端にイスを置き何やら作業をしている方を見かけたんです。
その方の年齢はだいたい70歳ぐらいで見かけは普通の人でした。
その道はよく通る道だったのですが
通るたびにそのおじさんはいて
どうやら見ているとホームレスの方だったんですね。
いつも椅子に座って雑誌か新聞みたいなものを広げ
見ながら常にリラックスしているようにラジオを聴いている…
不思議な方で、その道を通るたびに気がつけば、
" 今日は何しているんだろう…。" "あっ!いたいた!" と思ったり
そこにいない日は、"どうしたんだろう…" と気になっていたんです。
それで時は過ぎていき夏が来て
沖縄ですから夏は熱中症になるほど暑いのでどうしてるのか心配になって
そのおじさんに、水となるべくゴミにならない差し入れを持って
初めて声をかけてみたんです。
そしたらそのおじさんは嬉しそうな顔でありがとう!と満面の笑み
思ったより明るく謙虚で、悲観的でもない普通のおじさんでした。
なのになぜここにいるのかと不思議に思って色々話していると、
色々あって住む場所もなくここにいると言っていました。
「どこか施設とかへ行くとか生活保護を受けないんですか?」と聞くと、
どうやらホームレスの仲間たちがあちらこちらにできて、
たまに相談に乗ったり様子を見ながらおしゃべりしに行ったり、
いろんな人が差し入れを持ってくる時もあり困ってなく、
お互い助け合っているからここがいいと言うんですね。
実際にいつも誰かと楽しそうに話しているのを時々見ていた私は
いろんなコミュニティーがあって、いろんな人がいるんだなぁ~と思いながら
じゃあまた来ますね!と伝えて帰ろうとした時
ありがとう!と笑顔で握手をしてきたんですけど
その手がものすごく暖かかったんです。
その帰りの車で、なんだか私の気持ちの方ががすごくあったかくなって
なんだか優しい気持ちにさせられました。
あれから雨の日も、台風が来ようとおじさんはそこに住み続け
だんだん寒くなると,カイロやあったかい飲み物を持って行ったり
真冬になると、ずっと使ってなかった寝袋を持って行ったり
春夏秋冬過ぎていくうちにその人柄なのか
人を惹きつける力があるのか、気がつけば人の輪ができていて
隣の米軍ベースから外人さんやいろんな人が来ることもあり
食べ物や水、服やジャケットに靴、
折りたたみイスや自転車など他いろいろ置いていき
いつの間にかもうそこは家みたいになっていたんですよ。(笑)
それで久々にお会いした時おじさんが私に言うんですね、
「
食べるものや物が増えすぎて寝るスペースがないのが今の悩み」って
「これ以上は物は必要ないしいらない」って。
そのおじさんにとっては最小限のもので満足だったみたいなんです。
そのうちに物が増えたことで行政の目についたのか
強制撤去となったのかどうしたのかわかりませんが
一夜にして姿形物すべて残らずきれいに消えてなくなっていました。
あれからそのおじさんは元気にやっているのかな…
どこに消えたのかその後の行方は気になりますが
その方との出会いは不思議なご縁だったな…と今でも思い出します。
人は見かけによらずといいますが、
私も人を見かけだけで判断するのはあまり好きではありません。
もちろん、ホームレスの人の中には、怠けて働かない人や
わざとホームレスと偽ってお金をもらう人もいますが
見かけが良くないから=人としても良くないではなく
このおじさんのように不思議と
人を引き寄せる人間性に溢れた人も時にはいるんです。
その人の背景にはそれぞれいろんな事情や理由があって
もしかしたら以前社長で事業に失敗した人かもしれないし、
何か理由があってそうなったかもしれない。
だから私はどんな人でも見かけではなく魂として見るようにしています。
そうやって見れば、どんなに立派な姿や暮らしをしていても
人間性が全くない人も多いのではないでしょうか。
何もない与えられた環境で人と繋がることを大切にしたり
明るくどんな場所でも楽しむ人もいるんだなぁと
私はそのおじさんと出会い関わっていく中でそう感じましたね。
時に神様は人の姿をしてその内に宿り相手を試す時がある
たまにそんな方たちと出会うごとに何かを感じ
魂と魂の交流を通して自分が気づきを与えられるんですよ。
握手をしたときに伝わる暖かいものを感じたときそう思いました。
そんな不思議なホームレスおじさんもいましたというお話でした。