インナーチャイルド

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コラム
ある日、ひとりのクライアントさんが個人セッションにいらっしゃいました。「レモンさんは、ヒプノセラピーもやってるんですね? 私、3か月前にヒプノを初めて受けたんです。インナーチャイルドが出てきました」と。
インナーチャイルドのセッションは自分を癒す効果があるので、「良かったですね」と言うと、「はい。でも、それからなんだか、もやもやして……」
もやもや?なんだろう?あ! もしかして!「その後、インナーチャイルドのケアをやってます?」と聞いてみると、案の定、「いいえ」とのことです。

ヒプノの台本によっては、最後に「また会いにくるね」と言う場合があります。それなのに、それっきりだとしたら……。インナーチャイルドは、心理学では「小さい頃に傷ついた内なる自分」という概念で捉えられています。

愛に飢えています。かまってほしいのです。今まで暗い部屋にひとりぼっちで膝を抱えて座っていたある日、突然ドアがギ~ッと開いて、「大人の自分」がこっちを覗き込む。びっくりするけど、嬉しくて駆け寄ると、ちょっとだけ話して、また、バタン!とドアが閉められる……。

もしかしてそういう状況だったかな、と。いったんドアを開けて、その「内なる自分」を覗いたのであれば、十分に癒してあげる必要があります。そのクライアントさんのインナーチャイルドに心の中で聞いてみました。「何かして欲しいこと、ある?」「何でも言ってみて?」「どんな言葉をかけて欲しい?」

そして、その答えをクライアントさんに伝えました。クライアントさんがその要望に応えてあげると、もやもやはなくなったそうです。
ついでにインナーチャイルドを癒す方法もお伝えしました。ぬいぐるみでも、枕でも、何でもいいから、それを「小さい自分」だと見立てて、優しい言葉をたくさんかけてあげてね、って。
しばらくすると。小さい女の子のイメージが現れました。まっすぐに私を見ています。女の子は、一輪の赤い花を両手でしっかり握りしめていて、をれを私に「はい」と差し出してきます。

私が驚いていると、ぺこっと頭を下げて、「ありがとう。私のママ私に教えてくれて」と。感動しました。
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