占い師のランチ

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ある昼下がり、占い師ノンとランチ。


おっしょさん(お師匠さん)聞きたいことあったんですよ。

ノン、私はお前の師匠ではない。正式な師匠いるだろう。

だって、あれ金払って学科こなしてるだけですもん。
そんな事よりおっしょさん先日私の事みてくれたじゃないですか、片思いの彼との今後について。

あぁ、それがどうした?

おっしょさん、最後に「私にストーカーがいるから気をつけろ」って。

あー言ったっけ。

あれ本当にいたんですよ、ストーカー。
警察に届けて無事終わったんですけど、おっしょさんがああいった予言するのってどう言う感じで見えるんですか?

あの時は…2人目の男が見えたのとノンが気づいてないっぽかったのと、男から粘着してるような変な好意を感じたんでもしかしたらという注意の意味で言ったまでだ。
何も起きなかったらそれでいいし。


へぇ。
それとマンションの家賃の件で大家と揉めてて、最後に「お前、弁護士に知り合いいるだろう、最終的にその人に頼めば簡単に終わる」って、なんで知り合いに弁護士がいるって知ってたんですか?

それはノンは法律に疎いはずなのに大家と圧倒的な力の差が見えたから誰かがノンのバックについてくれる人がいる、割と身近に…と感じたまでだ。独り言みたいなもんだ。気にすんな。

おっしょさん、その力が欲しいんですよ!
学科じゃ教えてくれないし。

んー、よくさあ、占いは統計だっていう人いるじゃんか。
確かに手相とか血液型、誕生日を統計的に膨大なデータを集めて占うってのは間違ってはない。

でもそれは野球も同じで、あるピッチャーがカーブが得意で初球は外角に外す、防御率がいくらで、最近の成績が功で…というデータがあったとする。
じゃあそのデータがあるとして中学生にプロ野球チームの監督をやらすのと、何十年もキャリアと実績があって野球界で生きてきた名監督がチーム再配するのとでは結果は全然違ってくる。

はい…。

試合のデータが占いの技法だったとして監督は占い師とする。
つまり占いのやり方が分かっても自分が名監督じゃないといい結果は出せない、名監督がこの場面でこの打者を使えばホームランが打てるかも、と思えるか、その決断ができるかなのだよ。


ええ。

だからそのひらめきとか判断は実戦と経験の上に成り立っているものだから教科書には載ってないのだよ。
お前鑑定人数、延べ何人だ?


500人ぐらいです…。

まあ頑張った方だな。
1万人占えばその感覚は分かってくるさ。


えー10年以上かかるじゃないですか。

しょうがねえだろ、占いの世界ってそういうもんだ。

占い師の道はまだまだ遠い…。

ドンマイ。


そんな昼下がりのカフェの一幕でした。

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