不安に点数をつける

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不安に点数をつける、
というと、外部からの評価や判断として受け取られてしまうかもしれませんが・・・

学校のテストや仕事のパフォーマンス評価、
さらには趣味のコンテストなど、私たちの生活の多くの場面でこの
点数をつける、ということにさらされます。

このような状況では、
点数が自己価値の直接的な指標となり得るため、
否定的な感情を引き起こすこともあります。

しかし、この「点数をつける」という行為を
自己の内面に向けて用いることで、
不安や恐怖といったネガティブな感情を管理する
有効なツールに変えることができます。


点数をつけることのメリットは、
まず感情を「見える化」することにあります。

人間は抽象的な概念や感情よりも、
具体的な数値や図表に対して理解しやすいという特性を持っています。

感情を数値化することで、
それが具体的なものとして捉えられ、
結果として感情の大きさや重要性を
より客観的に評価することが可能になります。

この「見える化」は、
感情が抱える不確実性や曖昧さを減らし、
それによって感じる不安を和らげる効果があります。

また、この方法は
自己評価の枠組みとなります。

人生で経験した最悪の瞬間を10とすることで、
現在感じている不安や恐怖を相対的に評価することができます。

この比較により、
現在の問題が過去の経験と比べてどれほどの重さを持つのかを理解することができ、
多くの場合、現在の問題が思っていたほど大きくないことに気づかされます。

この認識は、問題に対する見方を変え、感情的な反応を軽減させるのに役立ちます。

また、点数をつけることは
扁桃体の活動を抑制することにもつながります。

扁桃体は感情、特に不安や恐怖を処理する脳の部位で、
この部位の過剰な活動が不安障害などの心理的問題に関連しています。

感情を数値化し、それを客観的に評価することで、扁桃体の反応を鎮め、心の平穏を取り戻すことができます。

さらに、自己効力感を高めることにも繋がります。

自分の感情をコントロールし、管理する方法を学ぶことで、自分自身の内面的な力を感じることができます。

自己信頼と自尊心を高め、将来的に似たような状況に直面したときに、より強く、より積極的に対処できるようになることを意味します。

点数をつけるという行為は、自己の感情を管理し、理解するための有効なツールとしても機能します。

この方法を通じて、私たちは自分自身の感情に対する新たな視点を得ることができ、それによって心の平穏を保つことが可能になるのです。
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