発達障害(ADHD+ASD)を持つ息子の高校受験物語〜『憧れ』〜

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こんにちは。
今回は『憧れ』をテーマに、息子の受験記をお話ししたいと思います。

テーマのお話をする前に、なぜ私が息子達と家族になったのか?についてお話しさせていただきます。
それは成長期に父親という”壁”、”男親の存在”が必要だと思ったからです。
別に私は、医療者でも子育てに関する専門家でもありません。
しかし、私自身が子供の頃、父親という存在に良い意味で幾度となく跳ね返され、そして、救われたという思い出があります。
発達障害があるからではなく、イチ子供として、私のような存在が必要なのでは無いかと勝手に思っていました。
もちろん、母親である妻を愛しており、支えるという思いもあります。
私が妻と息子達と家族になったのは24歳の年です。
迷いはありませんでした。

息子には漠然とした目標がありました。
それは私と同じ高校に進学することです。
私と息子の年齢差は14歳。
これは、なかなか無い親子の年齢差ですが、ステップファミリーな我が家だからこそあり得ることです。
年齢が近いこともあり、私は息子と”親子”というよりかは”歳の離れた兄弟”という意識で接してきました。
息子も男同士や歳が近いということもあって、私に対して様々な面で『憧れ』を抱いてくれていました。
中学入学前に、私は息子に対し「中学3年生になったら、”受験”というのがやってくる。別に絶対に高校に行かないといけない訳ではないけれど、より専門的なことを学べる学校へ進学することもできる。因みに俺は●●高校に進学したよ。」と何気ない日常会話の1フレーズを息子は覚えており、中学入学後は私と同じ「●●高校に行きたい」という思い一心でした。

この時はまだ、私と同じ高校の門を通ることになるかも知れないという、嬉しさや期待、ワクワクで一杯でした。
ただ、この息子の思いが後に本人を、そして家族を苦しめることになるとは、この時、誰も分かっていませんでした。

次回、『理想と現実』へ続く。
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