イスタンブール 〜オラクルに導かれた王が建てた都市〜【占い・数秘術】

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こんにちは!占い鑑定士の雪星【数秘術】です。

皆さんは、海外で行ってみたいは都市はありますか?私の場合は、イスタンブールです。

イスタンブールは、トルコ共和国最大の都市であり、古くはビザンチオン、コンスタンティノープルと呼ばれていました。この都市は、金角湾という天然の良港に恵まれ、アジアとヨーロッパを結ぶ陸上交通、そして黒海、ボスポラス海峡、マルマラ海、ダーダネルス海峡、地中海を結ぶ海上交通の結節点として栄えてきました。1453年までは、ビザンツ帝国と呼ばれた東ローマ帝国の首都として、その後は、ビザンツ帝国を滅ぼしたオスマン・トルコ帝国の首都として、歴史の表舞台に立ち続けたのです。(1453年のオスマン帝国によるイスタンブールの攻略は、「コンスタンティノープルの陥落」(塩野七生著)に詳しいので、ご興味のある方は読んでみて下さい。)

前回のブログで、古代ギリシアの占いであるデルファイのアポロ神殿の「オラクル」について書きましたが、この都市の起源には、このアポロ神殿の「オラクル」が関わっています。紀元前6世紀、都市国家メガラのビザス王はアポロ神殿で「オラクル」を受け、この地に都市を築いたと言われています。都市の名前は、ビザス王の名を取り「ビザンチオン」と呼ばれました。

ときが下り、この地の戦略的重要性に目を付けたローマ帝国のコンスタンティヌス大帝が、330年に帝国の新しい首都として自身の名を冠したコンスタンティノープルを建設します。大帝は、都市の周りを広大な城壁で囲むのですが、このときも神の啓示を受けた伝説が残っています。大帝は、ローマ皇帝として初めてキリスト教を公認するのですが、大帝自身がいつキリスト教徒になったのか定かではないので、この時の神の声がキリスト教の神なのか、ローマ神話の神なのか気になるところです。

ローマ帝国は、395年に東西に分裂しますが、コンスタンティノープルを首都とした東ローマ帝国は、その後1000年に渡り存続しました。1453年に、オスマン帝国に制圧されたコンスタンティノープルはイスタンブールと名を変え、現在も戦略的に重要な都市としてその輝きを放っています。

イスタンブールには、ローマ帝国の版図を回復した東ローマ帝国のユスティニアヌス大帝が建設したアヤソフィア大聖堂と、オスマン帝国第14代スルタンのアフメト1世が建設したブルーモスクが向き合うように建っています。キリスト教の聖堂として建てられながら、ローマ帝国の終焉とともにイスラム教のモスクとして改修されたアヤソフィアと、はじめからモスクとして建てられた壮麗なブルーモスクとの対比は、かつてこの地で、キリスト教文明とイスラム教文明という2つの大きな文明がぶつかった歴史を無言で語りかけてくるようです。そして、現在に続くイスタンブールの繁栄は、ビザス王がデルファイで受けた「オラクル」がなお生き続けていると私に思わせるのです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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