生活に息づく陰陽五行①

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コラム
東洋占術を扱っていると、漢字ばかりで堅苦しいと思われる事が多いもので、どうにか面白さをお伝え出来ないものかと思いまして。

多くの東洋占術においてその根底にある思想に「陰陽五行説」というものがあります。正確には「陰陽説」と「五行説」を合わせたものなので元は別の思想なのですけれどね。

「陰陽五行」と書いてはみましたが、なんと読むかご存じですか?
「いんようごぎょう」と読む方が多いかもしれませんが、「おんようごぎょう」と読む方が研究者や専門家ウケは良いです笑

陰陽と書いても小説やコミック、映画などの陰陽師のイメージが強いですが、実際の陰陽師は陰陽五行説と関係しているから陰陽師と言われたわけでもないのをご存じですか?

「陰陽」と書いて「うら」と読み、陰陽(うらおもて)によって吉凶を「占う」ため陰陽師とされていたのですね。
陰陽師とは早い話が、国家公務員占い師です。
私が各所で、現代に陰陽師は存在しないと口酸っぱく言っている理由は、現在、国家公務員の役職として占いを専門に行う部署がないため、そこで働く人も居ないので陰陽師は存在しないからです。

ちなみに。
陰陽師は占いを専門にする人達ですので、お祓いなんてものは基本的に神職や僧侶の役目でした。陰陽師にその役目が回ってきた時には、密教や神道、修験道など他の宗教などの祓いを元に構成していて、祓うというよりも災厄に対して「これをお供えするから、頼むから出ていってくれ」「どうかこの辺で勘弁してください、お願いですから静まってください」という方法を取っていたので、現代で多くの方がイメージする安倍晴明のイリュージョン的なお祓いや結界の張り方はフィクションです。
もちろん、そうした作品を監修なさっていらっしゃる方々は本来どのような行法であったかをご存じの上で、作品が映えるように創作を加えたり派手にしたりなさっていらっしゃいます。
気になる方は、本来はどのような事を行っていたのかを調べてみてください。足を踏み鳴らしたり、拝み倒したりと、正直、非常に地味です笑

と、話が逸れてしまいました。
陰陽師が使っていた六壬神課やその簡易版のカード(式神カード)を鑑定に使っている身としてはついついその手の話をしてしまうんですよね笑

陰陽五行とは、世界の構成や宇宙の理を陰陽と五行(水木火土金)で表して解き明かそうというものです。元々は中国で確立した思想なのですが、現代日本においてはそれと気付かずに根付いていたりします。

次回からは陰陽五行とはどのようなものか?どのように生活に根付いているのかを書いていこうと思います。
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