自己紹介のようなもの

記事
学び
 紹介のようなものを書こうと思います。

 長くて退屈な文字列が並ぶことかと思いますが、よろしくお願いします。

 もしくはこのページをそっと閉じましょう。



 今まで教育業界では様々な変化や試みがありました。その中でもネットの普及に伴ってタブレットが配られたことなどは現代っぽい変化だなと思います(いきなり社会的な話になったのでページを閉じたくなったかと思いますが、続けます)。

 しかし、ふと考えてみると、紙だったものがタブレットになったからといってみんなが勉強をするようになるのでしょうか?

 クラスへの連絡などがスマホに送られるようになったということもありますが、それは生徒や保護者にとってそれほどに嬉しいことなのでしょうか? 機械に疎くなければ、少し楽になったなぁとは思えますが、それが子供の教育そのものに影響があるでしょうか?

 これらは全て疑わしい気がします。


 ですが、やはり意味はあるのではないかと私は頑張って考えたくなりました。なぜなら、デジタル化の進行は世界的に起こっていることですし、意味が無ければこれほど進んでいないはずで、どうしても意味があると思いたいのです。

 そして何より、意味が無いのに世界中でデジタル化が起こっているとしたら、あまりにも愚かすぎて泣けてきます。泣きたくありません。

 なので、ここからはデジタル化によって何が嬉しいのかということを考えてみようかと思います。



 とりあえずのところ、親御さんの目線からスタートしてみました。

 自分のお子さんが家で勉強しているとします。お子さんが紙で勉強をしているところに「きちんとタブレットを使いなさい!」と怒るのかと考えると、それは無さそうです。

 もし怒る親御さんがいるとしたら、その考えは改めた方が良いものでしょう。

 また、逆にタブレットで勉強している時に怒ることも無いでしょう。紙かタブレットかは好きにすればよろしいことです。どちらであっても勉強をしていれば成績は上がりますし、知識は蓄積されますし、問題を解いていけば思考力は増していきます。


 それでは、いつ怒りたくなるかといえば、おそらくお子さんが勉強をしていない時だと思います。

 そんな時にタブレットが登場するとどうなるかというと、可能性としては、そのタブレットを使うことで永遠とSNSの海に流されていったり、動画コンテンツを一晩中観てそのまま翌朝を迎え、学校では寝不足状態で授業時間が睡眠時間になってしまう。こんなことが考えられます(さすがに少し極端ですが)。

 どうやらデジタル化は無意味どころか悪影響なのではないかとすら思えてきました。

 泣きそうです。ですが、まだ頑張ります。



 ここまで考えてみると、そもそも勉強しない人にやる気を与える能力をデジタルは持っていないようです。

 しかし、逆に考えると、意欲がある人にタブレットを与えることはメリットになるのではないでしょうか。勉強用のソフトなどはそうだと思います。デジタルの勉強用ソフトは非常に有用です。わざわざ問題を書き写したり、解いた問題を自分で丸つけするような時間は必要ありません。その場ですぐに正解か不正解かを教えてくれますし、解説もその場ですぐに出してくれます。

 これは非常に勉強の効率がいいです。

 デジタル化による一つの可能性は、この効率化なのだと思います。

 そしてもう一つ、デジタル化による可能性、希望とでも言えるものがあります。

 それはデータをためることができることです。

 どういうことかというと、アナログでは効率が悪すぎてあまりできないデータの蓄積ですが、デジタルでそれをすることで、その子がどの科目が苦手なのかを判断して、その子に最適な学習材料を提示する。そんなことができるのではないでしょうか。

 この二つがデジタル化によるメリットなのではないでしょうか。



 しかし、この二つはそもそも使われなければ意味をなしません。

 生徒がそもそも勉強をする気がなければ効率も何もありませんし、勉強をしなければデータもたまりません。仮に惰性で勉強をしてデータをためたとしても、そこに機械が提示してくれるものは本人にとっての最適解でしょうか?

 つまづいたポイントに最適なものを提示されたところで、そもそもやりたくないのだから、提示された側からすると余計なお世話です。



 このように考えていくと、そもそも放っておいても勉強ができるようになる人がデジタルを使うことにしか意味がなくなります。つまり、デジタル化によってもたらされるものは、優秀な人間を作ることによる分断になります。

 勉強ができる人がさらに勉強ができるようになることは良いことですが、そんな人はそこまで困っていません。

 多くの人が困っているのはそこではなく、そもそも勉強のやる気が無いということなのではないでしょうか? そしてデジタル化がその困り事を解決してほしいものです。

 それではそのような視点で、デジタル化がどうやって勉強のやる気を出させてくれるのかを考えていきたいと思います。



 デジタルによる直接的な恩恵は正直なところ上記のようなものくらいしかないように思います。

 それではまず、効率化によって何が起きるかというと、学校の先生の業務の縮小があるのではないでしょうか。例えば映像授業を用いることで、先生の業務のほとんどが無くなります。

 そしてこれは先生のためだけではありません。

 先生が授業をしなくてよくなるということは、生徒一人一人のケアに使う時間が増えるということになります。

 そしてこの一人一人へのケアというものが、教育において非常に重要になってくるのではないかと考えています。



 単純に考えていくと、勉強内容に関する困り事は全てデジタルで解決できます。しかし、そもそも勉強の意欲が無い生徒を励ましたり、悩みを一緒に考えることを機械はしません。

 つべこべ言わずに勉強をしたらいいじゃないかと言ったらそうなのですが、実際に生徒にそう言ったところで上手くはいきません。

 ここで大事なことは、子供は自分を探す旅の途中であるということです(アイデンティティの確立期)。



 親が褒めてくれるから、もしくは叱られるから勉強をしていた頃が終わると、そもそもどうして自分は勉強をしているのか、どうして勉強をしなければいけないのか、自分はどういう人間になりたいのか、これが未来の自分のためになっているのか。

 勉強に関することだけで様々なことを考え始めるように思います。

 そこで立ち止まってしまうと、そもそも勉強をする意欲を失ってしまう可能性があります。

 なんとなく勉強はした方が良いと分かっていても、なんだかやる気になれない。褒められたところで嬉しいけど、だからといって勉強したいわけではない。



 悩みは多様すぎるため、実際にこのような悩みだけではないかもしれませんが、なんにせよ、人生そのものに迷っていると勉強の身が入らなくなるということはあるのではないかと思います。

 そしてそのためには友達と話をすることが重要で、未来像である大人に相談できるかどうかが重要になってくるのではないでしょうか。

 そしてそれがデジタル化によって可能になるのだと考えています。



 このように考えていくと、デジタル化は勉強意欲のある生徒にも、無い生徒にも、両方にメリットがあります。

 そして、現状はまだ、映像授業の導入による学校の先生の業務量の減少はありません。

 それによる生徒一人一人のケアは授業時間以外の空き時間になっています。もう少し手厚い支援があればと思っているところです。



 そして完全に忘れそうになってこのまま終わろうとしていましたが、ここまでの文章は自己紹介文のつもりでした。

 このような現状から、生徒一人一人の悩みと向き合うような授業をしていこうと思います。

 そのために、積極的に自分の現状を聞かせていただけるとこちらとしては助かります。
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