動画制作事始め~撮影~

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写真・動画
「よし!早速、動画を撮影するぞ!」

「…」

「……」

「………」

「撮影、てどうすれば良いんだろう…」

何をどう撮影すれば良いか、分かりませんよね。

分かります。

自分の情熱に従って作りたいものは固まった。
動画制作の流れも何となく理解した。
さあ、撮るぞ!と思っても実際動き出そうとすると、何をどうすればよいのか分からなくなります。
動画を撮るなんて初めてなのですから、当然です。

それでは今回は、撮影について解説していきましょう。

まず前提として、日常ではスマートフォンを使って動画を撮影したりしますが、コンテンツを制作する目的で動画を撮影することはそれとは全く違うということを理解しておいてください。
何となく撮影するのではなく、この画にはこういった意志が込められているんだ、ということを撮影者はしっかりと理解しておいてほしいです。

今回、動画をスマートフォンで撮影する8つのステップを解説してきます。

1. コンセプトと計画:

   最初に撮影したい内容やテーマを明確にしましょう。何を伝えたいか、どのようなストーリーを作りたいかを考え、スクリプトやアウトラインを作成します。
ここをしっかりと構成が決まっていないと、撮影が始まると必ず迷子になります。ゴールは見えているのに、どちらに進めばよいのか分からなくなってしまって諦めてしまうことがほとんどです。
それでも何とかやり遂げても、次回またやる気が起きづらくなってしまいます。楽しんで始めたはずの動画制作が苦行になってしまっては元も子もありません。
楽しむために、計画を立てましょう!

2. 照明の確保:

   自然光や照明器具を使って、明るく均一な照明を確保することで、普段の動画に比べて一気に画の質が上がります。顔が明るく照らされ、影ができないように心掛けましょう。
実は、照明器具は何でも構いません。
例えば、余っているスマートフォンのライトでも立派な照明器具になります。
ただ、そのままのライトを当ててしまうと硬質な光になってしまうので、白い紙に反射させたり、水の入ったペットポトルをライトの上に載せたりするなどして、光が柔らかくなるようにすると立派な照明器具の完成です。

と、照明器具についてお伝えしましたが、私のおすすめは自然光です。
シチュエーションにもよりますが、明るい曇り空だと全体的に柔らかい光になるので、フラットな画を作るのに最適かなと思っています。
ドラマチックにしたいなら、逆光気味で朝や夕方なんかエモい画が撮れるので撮影に慣れてきたら試してみるのも有りだと思います。

3. スマートフォンの設定:

   スマートフォンのカメラアプリを開き、解像度やフレームレートなどの設定を確認しましょう。一般的には解像度1080pとフレームレート30fps以上が良い結果を得るための設定です。
スマートフォンにはハイスピード撮影や、ライムラプス機能など便利な様々な機能がありますが、まずは通常の機能のみで撮影し、慣れてから新しい魅せ方が必要だ、という場合だけ使うようにしましょう。

4. スタビライゼーション:

   スマートフォンには動画撮影する際に非常に強力な機能が備わっています。それが、手ぶれ補正機能です。最近では当たり前になったので目新しくはなくなりましたが、滑るように移動する映像は見ていて非常に気持ちのいいものですし、何より映像が安定していると見やすいです。
カメラを固定して動画を撮影したいときは三脚があることが一番良いのですが、三脚がなくても手振れ補正機能で何とかなるときもあるので、手ブレ補正機能はどんどん使っていきましょう。

5. フレーミングと構図:

   計画した内容を映像として具体的に表現するために、被写体の配置やフレーミングに注意を払います。被写体を中心に配置し、無駄な空間を避けることで視覚的に魅力的な映像が撮影できます。
初心者にやりがちなミスとして、ズームインやズームアウトを頻繁に使用したり、カメラがずっと動いていてしまっていることがあります。これらはできる限り最小限に抑え、まずはカメラを固定してしっかりと構図を固めて撮影することが肝心です。
被写体を目立たせたいのに、背景がごちゃごちゃしていると見ているほうはそちらに意識が行ってしまうので背景にも気をつけましょう。

6. オーディオ:

   撮影する際には、音もとても重要な要素です。
雑音やノイズが入っていると、折角の画が台無しになってしまう可能性すらあります。
だだ、今回はスマートフォンでの撮影です。どうしてもスマートフォンの内蔵マイクでは、風切り音や雑音が含まれることがあります。
それでは、どうすれば良いのか?
解決策として、3つの方法があります。

①アフレコを前提にする
アフレコとは、撮影時の音声を使用するのではなく、別撮りした音声を使用することです。
音声を別撮りする際は、静かな部屋で音のみを収録します。
この際、できればエアコンやPCなどホワイトノイズと呼ばれる駆動音などが出るものがない部屋、または切った状態で収録します。
そうすれば、よりクリアな音声を収録することができます。

②編集ソフトで処理をする
こちらの方法だと、ある程度は撮影時の音声をそのまま使用することができます。
ただ、ある程度の知識がないと違和感がないように音声を調整するのはむずかしいので、編集ソフトがある程度使えるようになった上級者向けになるかと思います。
また、あまりにも周りの音がうるさい場合は処理しきれないので、撮影する際は場所や時間帯など、周りの環境をよく考慮した後撮影する必要があります。

③外部のマイクを使用する
スマートフォンのみで撮影と言ってはいましたが、やはり外部マイクが一つあるだけで音のグレードは一気に上がるので、少し余裕があるのであれば購入を考えてみても良いかもしれません。
初めから高いマイクを買う必要はなく、安いものからで構いません。自分が求めるクオリティに満足しなくなったら、買い替えればいいだけなのですから。

7. 撮影とテイク:

   スクリプトやアウトラインに従って、複数のテイクを撮影します。同じシーンを複数回撮影して、後で最も良いものを選ぶことをおすすめします。
その時はベストだと思ったものが、編集時にはイマイチだったことは多々あります。自分が考えた構成通りに撮影することも大事ですが、実際に現場で考えながら撮影することが後々生きてきます。

8. 編集:

  撮影後のことになりますが、編集は撮影とは切っても切れないものなので、撮影する上で理解しておく必要があります。
構成を事前に考えているからこそ、どういった画とどういった画を繋げるか、どこから使うか、使わないかなど、撮影しながら編集のことも考えます。編集のことを何も考えないで撮影していると、いざ編集する際に全く繋がらないことだって有りえます。そうなったら撮り直し、最悪、何となくの画で繋いでしまうこともあるかもしれません。
自分で初めて制作した動画を何となくで繋いでしまうなんて勿体ない。ここだけは妥協せず、今の自分の精一杯を表現できるように編集のことを考えながら撮影をしてみてください。

まとめ:

初めての撮影でも、基本的なステップを順番に進めていくことで、段階的にスキルを向上させていくことができます。続けて実践することで、昨日より今日、今日より明日、より良い動画を制作できるようになっていくはずです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
もし、動画制作について気になることあればお気軽にご相談ください。

それでは、また次回お会いしましょう。
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