ほとんどの人間が、基本やることがない

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私もなんだかんだで、40年近く生きてるんですが、その中で、まあいろんな人の話を聞いたり、様子を見たりする限りでは、基本的に世の中のほとんどの人は、やることがない、やりたいことがない。

うちの親も、特にこれといった趣味は無かったように思います。
家族旅行に行ったり、そういうのはもちろんあるけど、それは趣味というか
ただ単に気分転換、家族の思い出作り、であって個人の趣味ではないでしょうし、そもそも仕事をする、子育てをする、だけでもう手一杯なわけで趣味に時間を費やすことはできない場合がほとんどかと思います。
で、今の高齢者たちは、結婚して車を買いマイホームを持ち家族旅行をして、子供に習い事をさせる、なんてのは、当たり前のことだった、それは誰でもやってたようなものです、しかし、今は、結婚はおろか、自分ひとり食っていくことすらままならない時代となりつつあります。
もう、恋愛という概念すら成り立たない、それは結婚に至るまでのモラトリアムであるから、結婚できないなら、それ以前の過程は不必要となるからだ。
そもそも、恋愛からの結婚というのは、ある程度、文明レベルが進み、我々人間は、単なる動物とは違う、知性ある人間なのだ!という建前を成り立たせるために、生殖行為に至るまでのモラトリアムを、恋愛映画や恋愛ドラマなどで、なんとなくそれっぽい恋愛様式のようなものを浸透させ、こういう感じで女を口説いたり誘ったりしろ、と提示され、それに従ってるだけだったのだが、もうそれも成り立たないのだ、なぜなら体制側が人口削減に舵を切ったからだ。急にはしごを外された格好となった我々一般人は、もうとまどうしかない。
残念ながら、今までのイメージで、幸せな未来を妄想する余裕すらない。
それで私も、以前は趣味で妄想の恋愛漫画など描いていたが、今はもう描く気力すら沸いてこないのである。
で、話を戻すが、ほとんどの人間が、やることもないし、やりたいこともないのだ。食べ歩きとか、スポーツ観戦、映画鑑賞、音楽鑑賞、旅行、ゲーム、アニメ鑑賞、読書、アウトドア、ドライブ・・まあ、いろいろあるけど、どれも単なる気分転換だったり、受動的な趣味だったりする。要するに、人が作ったものを提供されて楽しんでるお客さん側なわけです。それで、何をやっても飽きてくるんで、基本的にほとんどの人が結婚して子作りして子育てして、っていうルートに乗るわけです。飽きるんで、すべてのことに。なので最も快楽の強い生殖行為に至るわけです、でもそれも社会が豊かな時代だからこそ、できたこと。今はもう違う。生存することだけに意識が向くほどのサバイバル的時代になっています。
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