【億万長者の挑戦】に学ぶ、ビジネスの方法と金言

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ビジネス・マーケティング

億万長者グレン・スターンズの挑戦

前回は、

~【億万長者の挑戦】正体隠して1億円稼げ!無一文からの90日間ビジネスサバイバル~

というYouTube動画(ディスカバリーチャンネル)について書きました。


「もうアメリカンドリームは夢だ」という意見に対して、米国で最大の住宅ローン貸し付け業社のひとつ、Stearns Lending LLC(スターンズレンディング)の創業者グレン・スターンズ(Glenn Sterns)氏が名乗りを上げます。

「アメリカンドリームは今も可能だ。私がそれを証明する」と。

スターンズ氏は億万長者の正体を隠して、所持金100ドルから90日で100万ドルのビジネスを立ち上げる「賭け」に挑みます(しかも、スターンズ氏は55歳です)。

連絡先を一切入れていないスマホを持ち、トラックに寝泊まりするホームレス状態からの挑戦。

その中で、スターンズ氏(以下グレン)独自のビジネス成功哲学が語られます。
どれも「さすが」と思わせられる金言ばかりです。

億万長者のビジネス成功哲学

グレンは、まずは生活費の確保に取り組みます。
サバイバル状態ではビジネスはできないから、というのはもっともです。
そして、少しでも元手を増やす方向に動きます。

1.買い手を見つけて相手のニーズに合わせる(Find your buyer first)
まずは「買い手」を見つけよ、とグレンは語ります。
「商品」を用意してから買い手を探すのは間違いだ、と。
買い手を先に見つけ、相手のニーズに合わせて商品を提供する。
これが鉄則であるとグレンは語ります。
「誰かのごみは誰かのお宝」。古タイヤの買い手がいることをスマホで見つけたグレンは、廃棄してある古タイヤを見つけ、それを売ることに成功します。

2.とるに足らない仕事などない(No job is beneath you)
トイレ掃除などの仕事をしながら、安いモーテルに泊まるグレン。
便器を磨きながら、億万長者は「とるに足らない仕事などない」と言います。
どんな仕事でも誠実に一生懸命やれば、自信につながる。
その自信が、さらに自分を押し上げてくれるんだ、とグレンは語ります。

3.人材を雇う決め手は「人柄」(Human capital)
Human capitalとは、「人的資源」。「人」「チーム」こそが資源なのだ、ということですね。そして、人材は「人柄」で雇うとグレンは言います。
グレンの、まだ海のものとも山のものともつかないビジネスのアイデアに情熱で賛同し、自腹でチームになってくれる人たち。
まさに「人柄」ですね。

4.自信を植え付けよ(Instill confidence)
グレンは、彼が打ち出したビジネスのビジョンを、集めたチームのメンバーと共有しようと努めます。
その中で役割を分担し、メンバーそれぞれに仕事を分担し、責任を持たせます。それによって、一人一人に自信を植え付けるのです。
ちなみに、英語のresponsibilityとは、「権限と責任」という方が理解しやすいかもしれませんね。

5.個々のやる気の出させ方を知る(Know how to motivate)
グレンは、いまひとつモチベーションが上がらないメンバー(R.J.)の目の前で、すでにリーダーシップを発揮し始めているメンバー(マット)の姿を見せ、やる気を引き出させます。
R.J.の、負けず嫌いな性格を見抜いてのことです。人それぞれにやる気の出させ方があるということであり、それを見抜くのがリーダーだということですね。

6.ライバルを収入源にする(Rivals as revenue)
グレンが着手したビジネスは、地元の既存業者との競争になるのは必至。
そこで、グレンはそれら地元の既存業者と協力関係を築きます。
これでWIN-WINの関係が築けるわけですね。
ライバルを収入源に、ということです。

7.”No”からビジネスは始まる(“No” is just the start of the conversation)
とはいえ、地元業者と協力関係を築こうとしたグレンは、"No"という答えを突き付けられてしまいます。
しかし、「"No"からビジネスは始まる」という信念のグレンは、あきらめません。常に、よりよい方向へと舵を切っていきます。

8.自分より優秀な人材を探す(Find people smarter than you)
グレンは、自分の周りを常に自分より優秀な人材で固めるといいます。
それによって、自分の弱点がカバーできるのだということです。

9.自分へのお膳立ては自分でする(Set your own table)
割り振った仕事を一向に進めてこないチーム・メンバー(WEB広報担当)にハッパをかけるグレン。
勤めていた保険会社を辞めてグレンのビジネスに参加したメンバーですが、独立してやっていこうと思ったら、自分から動かなくてはダメだ、とグレンは諭します。
「自分のお膳立ては自分でする。絶好のチャンスを待っていてはダメ。そんなの絶対に来ない」とグレンは語ります。

10. トラブルが起きても動揺しない(If things go wrong, don’t go with them)
「もしモノゴトがうまくいかなくても、持って行かれるな」という意味の英語ですね。
グレンと彼のチームの行く手には、いくつもの難関が待ち受けていました。
さまざまなトラブルが襲い掛かってきますが、グレンはそれにもめげずに前進し、チームも彼を信頼してついていきます。

11. 誰よりも痛みに耐えよ(Endure more pain than anyone else)
上の10.とも共通しますが、それらのトラブルを乗り越えるには、「誰よりも痛みに耐えよ」とグレンは語ります。

"私が成功できた理由は、辛い時にも努力を怠らなかったからです。ライバルより多くの痛みに耐えました。あきらめなかったんです。私は誰もがビジネスで成功できると信じていますが、誤解はしないでください。事業の立ち上げは極めて難しい。成功は痛みに耐え抜いたものだけが掴めるんです。"(グレン・スターンズ)

あきらめない心

いかがでしたでしょうか?
この動画については、「とにかく観てみてください」としか言いようがないというか、実にエキサイティングで面白いです。

ネタバレになるので、ラストを含めて詳しくはここに書きませんでしたが・・・。

グレンと彼のチームが想いを共有し、さまざまな困難を乗り越えながらお互いの信頼を増していき・・・それはとても感動的でした。

もちろんグレンの発想力も行動力も目を見張ります。
その中で、私が一番印象に残ったのは・・・

あきらめない心

でしょうか。

とにかく、何があろうが、どんな困難が起きようが、「あきらめない」「言い訳をしない」というグレンの姿勢に、ビジネス成功へのカギがあるのではないかという気がしました。

もちろん、うまくいかないとわかっている方法にも執着するということでなく、うまくいかなければ方向性を変えることも含めてですが、あきらめてしまったらそこでゲームオーバーですよね。

最後に、「自分に言い訳したくないだけさ」と笑うグレン。
グレンの「あきらめない心」に学びたいと思いました。


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