カーエアコンとLLCの冷却に欠かせない存在
電動ファン
全然聞き慣れない言葉だと思いますが、見れば「ああこれか」となると思います。
これです。
エンジンルームの前側に付いています。
エアコンを使っている時や、アイドリング中に「ブ~ン」という音がかすかに聞こえることがあるかと思いますがこれが作動している時の音です。
昔はエンジンと共に駆動する仕組みになっていたのですが(主にFR車)、いつからか大型車以外は電動化が主流になりました。
エンジンの動力を使ってファンを回すのが効率が悪いという結論になったのかもしれません(詳しくは分かりませんが)
確かに必要な時だけ回せばいいので電動化したほうが効率は良さそうですね。
電動ファンと呼ばれるからにはもちろん電気で動いています。
モーターでファンを回しています。
ですがこのモーターも不死身ではありません。故障で止まることもあります。
するとどうなるか・・・。
①エアコンが効かなくなります。
気付かずにそのままにしているとサイクル内の圧力が上がりすぎて最悪の場合配管が破裂します。
②エンジンが冷やされなくなりオーバーヒートします。
最悪の場合はエンジンのオーバーホールが必要になります。
特にアイドリングが多い人、エアコンを付けっぱなしで車中泊をする人の車は電動ファンが回っている時間も長くなるため、故障の確率が上がります。
ですが安心してください。
最悪の事態を避けるために車側にも安全装置が付いています。
①の場合は、プレッシャースイッチ(センサ)がサイクル配管の圧力を監視しており、圧力が上がりすぎるとエアコンを停止します。
ですが、配管が劣化しているとその前に配管がパンクすることもあります。
②の場合はメーターに高水温警告灯が付きます。
前にブログで書いたこれですね。
付いた場合は安全な場所に停車してエンジンを止めましょう。
今回紹介したような縁の下の力持ちが車にはたくさん存在します。
そしてそれらを制御しているコンピュータ類も。
車の装置は仕組み自体は昔と変わらずとも制御が細やかになって快適さが向上しています。
それゆえ異常が出てもカバーしてしまうので軽い症状の場合は気付きにくいかもしれません。
なので、何か変だなと感じたら小さいことでもいいのでまず点検or相談を!