生き残りたいなら損失許容率は「2%以下」に抑えるべき

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ビジネス・マーケティング
プロのヘッジファンドをはじめとする専門家たちは、
管理下にある資金の2%以上の損失を許容しないという
「2%ルール」という原則を持っています。

例えば、100万円の資金でFX取引を行う場合、
2%の損失許容率は、2万円の損失が上限となります。
これを損切りの基準とします。

ドル円取引で、110円で買い入れた場合、
109円80銭に下落した時点で損切りする計画を立てると、
許容される損切りの幅は20pips(0.2円)となります。

損失許容額と損切り幅をもとにポジションサイズを計算すると、
2万円の損失許容額と0.2円の損切り幅から、
最大10万通貨の取引が可能という結果になります。
損切り幅を0.3円(30pips)に広げると、
適切なポジションサイズは6万通貨になります。

さらに、損切り幅を0.4円(40pips)にすると、
5万通貨が適正な取引量として算出されます。

ユーロ/米ドルやポンド/オーストラリアドルのように、
日本円を直接使用しない通貨ペアの取引では、
1pipsの価格変動が日本円でどの程度の損益に影響するか
を計算する必要があり、これはより複雑です。

取引を始める際は、計算が面倒に感じても、損失許容率(額)
と損切り幅を設定した上で、計算機を活用して適正な
ポジションサイズを見つけることが重要です。

リスク管理の一環として「ポジションサイジング」という、
許容リスクに応じたポジション量の調整や計算があります。
この過程を容易にするために、インターネット上では
多くの無料ソフトウェアやアプリが提供されています。

特に、「2%ルール」を徹底する際にこれらのツール
を使用することをお勧めします。
私の場合、損失許容率を2%と設定していると、1億円の資金では
通常100万通貨の取引が標準となります。

これは、円建て取引では最大200pipsまでの損切り幅を許容する
ことができるという意味です。
しかし実際には、損切り幅を50pips以内に制限して取引を行っており、
これにより比較的リスクが低い状態での勝負を実現しています。
このような安全運転は、一般のトレーダーにとっても望ましい
アプローチです。

経験上、短期間で資金の30%を失うと、ほとんどの人が
メンタル的に不安定になります。メンタルが不安定になると、
定めたルールを守ることが難しくなり、
その結果、トレードでの勝利はほぼ不可能になります。

経験を積むと、具体的な計算をしなくても、ドル円取引であれば
最大で何万通貨まで取り扱えるか、また、価格変動が大きくレート
が高いポンド円などの場合は最大で何万通貨までが適切かが、
感覚的に理解できるようになります。

私のような一般人にとっては、メンタルが崩壊する直前で
奇跡の力を発揮することを期待するよりも、安定した取引
を心がけることが重要です。

一発逆転を夢見ることは魅力的かもしれませんが、
そのようなドラマチックな展開に賭けることは、
最終的には失敗に終わることが多い、と私は考えています。

FXで成功するためには、リスク管理を徹底し、
メンタルを安定させることが不可欠です。

もちろん、FXの天才であればリスクを取ることも可能ですが、
大多数の人には、リスクを最小限に抑えた安全な取引が最適でしょう。


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