「小説の技法」Lesson30「書きすぎ描写の書き足らず」の矯正法①!

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 小説には描写が必要です。が、描写が書き過ぎか、書き足らずか、で悩むという話、何人かに昨日聞きました。確かに、くどい!のに、書いていなくて、わかんねー!ものあります。

 作家で飯食いたかったら、致命傷です。誰も助けられない大問題です。どうするか? 解決策行きますよ! 書くしかないです。飽きるほど、書いて下さい。但し、そのシーンを書く前にです。第一稿、第二稿と、同じシーン飽きるほど書いてみて下さい。本当に飽きます!

 飽きたら、一日、二日、一生でも、遊んでいて下さい。で、あの飽きるものを、どうしても書いてみたくなったら、再開です。ここ、注意は、「どうしても書きたくなったら」の「どうしても」が、まさか、カクヨムの更新予定じゃないだろうな?って疑惑です。

 更新頻度高いと、たぶん人気も出ます。でも、連載の更新日に合わせて、上達させよう。はっきり言って、無理です。絶対、無理!まず、構成。起承転結のお約束、ぶっ壊れます。人気に負けて、延ばしたり、エピソード変えたりするでしょう? で、プレッシャーDOWN。
 毎日更新できるのは、ある程度以上に書ける人と割り切りましょう。セミプロレベル。

 カクヨムはSNSですから楽しいですよね。だから、そこを切れとは言いません。ただ、プロ志向なら、手元に、真剣な作品を用意して下さい。その公募用の原稿を打つ話をしましょう。練習用でもいいです。連載とは別の非公開原稿を持って下さい。私も持っています。それを書く時の方法です。モチベ思いっきり高まったら、飽きた話を書き始めてみて下さい。

 ここで、注意することは、今日新しく打つシーンから始めないこと。
 最初から推敲かけながら読んで行って下さい。昨日より、今日の自分はうまくなっているという自信をもって、ガンガン直して行きます。この時の自分には、こいつの欠点突き出して直すんだっていう客観性が必要です。そして、そのまま、今日のシーンに突入しましょう。

 下手というか、上達段階にあるうちは、自分の作品を読み直して推敲かけながら、続きを書くっていうのが、物凄く大切な練習になると思います。小説全体のトーンの統一もできます。キャラぶれも直せます。同じことを繰り返したり、同じような比喩を重ねたり、同じ単語が頻出したりにも気づくでしょう。

 冒頭を削って軽くするなど、相当にできることはあります。推敲の回数が前半に集中して怖くなるかもしれませんが、そういうものだと思って下さい。 
 え? いや、小説の難しいのは、正直、誰でも、乗るまでだと思います。 
 後半になるほど推敲の頻度が高い? それ、クライマックスになってもストーリーに入れない。ストーリー展開に無理がある場合が多いです。プロットに戻って楽になる時もあります。そういう自分の調子をも考えながら、新しいシーンを書くことを日課にして下さい。

 書き過ぎているか、書き足りていないか。これは、嫌っていうほど書いて、嫌っていうほど読みますから、自然にわかってきますよ。同じ日に、推敲かけて、はい、完了はダメです。必ず、客観的に自分の作品が見られるように、十日は欲しいが、忙しいなら、一晩でいいです。頭、冷やして読んでみましょう。新しい発見があるはずです。

 小説は情熱がなければ書けませんが、同じくらい冷静であることを必要とされます。
                             以上

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