sense of wonder

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コラム
夏の数日 
きまって海と山の近くで過ごします。

浜辺から森そして山頂へと続く大地に小屋をかります。

ここへやってくると
電気とガスと水道のない生活がまっています。

山の滋養をたくさんふくんだ伏流水を飲む。
清流で身体を清める。
夜は蝋燭を灯す。 
拾い集めた薪をつかって火をおこす。

3人の息子たちをそだてるにあたり
時に荒ぶるこの大自然の恩恵を五感で感じる原体験を
経験できるよう心がけました。

おそらくそれは 
ありきたりの遊ばせかたではないでしょう。

けれども
彼らが小さな赤ちゃんのときからはじめたこの冒険
自然への探索は とても楽しみでした。

夜更けに
明りをけした真っ暗な夜空にうかぶ満点の星々を
いっしょに寝ころんで見上げてみたり。

台風がすぎさったあとの公園へ出向き
見たこともない昆虫や枝や葉っぱであふれるいつもと違う風景の公園で
落ちたばかりのふかふかの葉っぱの布団にねころんでみたり。

大きな大きなできたばかりの水たまりに…
ばしゃーん!と飛びこんでみたり。

いっしょに図書館へ行っては
あらゆる興味関心のある本をかりてきて
布団の中でえらんだ好きな本を読んでみたり。

物語の世界へぐーっと入りこみ
ワクワクそわそわゾクゾクする姿がたまらなく愛おしかったです。

彼らにとっては
それは夢の世界へのとびらとなる子守歌となっていたようです。

自然の中を探索し感受性をはたらかせ
宇宙の果てしない広さの中に
心とからだをただよわせながらの時間と空間

それらを経験し育ちゆくことは

彼らの人生のどこかで 
彼らの人間性に何かしらを与えてくれるだろう

そう信じています。

子どもたちの世界は
いつも生き生きとして新鮮で美しく
驚きと感動にみちあふれています。

子どもたちと一緒に自然を探索し
いっしょに心をひらきあそぶ経験は

オトナも子どもも
まわりにあるすべてのものに対し 
さまざまな情緒や感受性をみがくことになり

それは
オトナ自身の感受性にさらに磨きをかけることにもなると感じます。

ざんねんなことに
私たちの多くはオトナになる前に

すみきった洞察力や 美しいもの 畏敬すべきものへの直観力をにぶらせ
あるときはまったく失ってしまうように思います。

子ども時代に自然の中でつちかったこの感性は

やがて大人になるとやってくる倦怠や幻滅
私たちが自然という力の源泉から遠ざかること

つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する
かわらぬ解毒剤になるとも思っています。

だからかな。
わたしは息子たちが大きくなった今も
子どもたちといっしょに海と山でおもいっきりあぞぶことに 
夢中になってしまいます。

どっちが子どもなのかな?ってよく言われます。
よく子どもたちに「それはダメだよ」ってちゅういされてしまいます。
そのときはすなおに「ごめんなさい」って言います。

子どもたちは 
オトナがかんがえる以上に賢明なこたえをだしてくれます。

こどもたちは未来をつくってくれる宝もの。
大切に見守り慈しんでいきたいです。













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