5回のレッスンでどこまでできるか?と少し今後のこと

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音声・音楽
エレクトーン・DTM講師の武井悟です。

昨年末から始めたDTM入門のサービスですが、かなり好評をいただいております。

このサービスは1時間×5回のビデオチャットによるレッスンを提供しているのですが、購入前に「全5回でどこまでできるようになりますか?」という質問を送ってくださる方が何名かいらっしゃいました。
サービス内のQ&Aに書くには少し長くなってしまうので、こちらに書いておきます。

1人でやってみる時間がどれだけとれるかによる

5回のレッスンでどこまでできるようになるかは「各回の間にどのくらい時間がとれるか」によると思います。

何事もそうですが、知識を持っていることと実践できることはイコールではありません。

思いの外知識が定着していない場合、覚えているけどどう使えばいいのかわからに場合、なんとか身につけた内容は実践できたけど他のところでつまづいた場合…など、理論ややり方を1回聞いたらすぐに身につくというケースは稀だと思います。

作曲レッスンについても同様で、特にゼロスタートの方では1回聞いた知識も何も復習しなければ次の回には忘れているかもしれません。

ですので、5回のレッスンでどこまでできるようになるかは、各回の間で知識の復習、および実践の時間がどこまでとれるか、次第になってしまいます。

実際のところ…

今までレッスンを受けてくださった方は社会人の方が中心でした。

レッスン間に時間が取れない人も多く、これらの知識をもとにやってみてくださいね!という終わり方をした方が多かったです。
作曲を楽しむための第一歩としての機能は果たせているとは思いたいですが、実際問題5回のレッスン(=5時間)のみだと始めたての人が自力で作れるようになるのは難しいようです。

これはだいたいStudio Oneの基本操作、コード理論の基礎や音名など楽典的な要素、楽器の説明、楽曲の展開といった「1曲つくりきる」ための要素をまんべんなくレクチャーしているためだと思います。

とにかく1曲つくってみましょう!というだけなら私が誘導することでコース内でどうにかなるとは思うのですが、できるだけその後に活かせるようなレッスンにしたいとの思いでこのような内容のコースにしています。


受講間隔の目安
ではどのくらいレッスンとレッスンの間に時間がとれればよいかと言いますと、個人的にはレッスンとレッスンの間に2時間くらいは復習、実践の時間があることが望ましいと思います。
サービス購入を考えている方はそれを考慮してスケジュールを組んでみてください。

実情を鑑みると、ある程度実践の時間を取るためには2週間に1回くらいの頻度がいいのかもしれません。
週1回でも構わないのですが、これだととにかく最初に知識だけ身につけてしまおうとなりがちなので、コース受講中に1曲作るのは難しいかもしれません。

ちなみにレッスン日程は毎回相談して決めています。

ココナラレッスンの難しいところ
サービス開始時点ではもう少しスムーズにいくかなぁというのが個人的な予想でした。
予想していたより進行に時間がかかってしまうのはココナラビデオチャット故の部分もあります。

Zoomのミーティングと比較すると次の2点がネックになっているようです。

①操作リクエストができない
例えばある操作を相手にお願いしたいとき、画面共有をした上で「画面の右の方の〇〇みたいな形のアイコン…ああ~そっちじゃなくて、もう少し上の…」みたいな感じで1つ1つの操作の実践にかなり時間がかかります。

noname.png
例えばこの赤マルの部分をクリックしてもらうために説明するのが大変だったりします…。

私が画面共有して先に操作をお見せすることもあるのですが、どちらにしてもZoomで操作リクエストして相手のカーソルを直接こちらで操作するのに比べると時間がかかってしまいます。

逆にZoomで相手のカーソルを操作できるのがすごすぎる気もしますね。



②会話にフォーカスされた通話品質
近年様々に存在する通話アプリケーションの大半が、快適な通話のために人の声以外をカットするような仕組みを導入しています。

音楽レッスンの場合はこれがネックで、楽器の音まで「ノイズ」と判断されてしまって聞き取りにくくなったり、場合によっては全く聞こえなかったりします。

Zoomだと通話の品質、ノイズカットの調整の設定が充実していて、かなりしっかり相手の音を聞けることに比べるとやはりこちらとしてはやりづらさを感じてしまいます。

ですので音量バランスを取るミックスについてや音選びについてやり取りの必要があるくらいのレベルになるとココナラビデオチャットによるDTMレッスンは難しいと考えられます。

このような事情から中級程度以上のレッスンは現在ココナラでは受け付けておりません。

今後について

以上を踏まえた上で、今後のサービス内容についての検討事項を紹介してみます。

①値上げします。
6月より有料オプションの価格を値上げします。
入門者向けなので合計1万円を超えるとちょっと敷居高いかなぁと思っての価格だったのですが、レッスン内容のまとめを書いたりチャットでの質問に答えたりとビデオチャット以外の時間もけっこうな時間を使っているので、単に合計5時間分というだけでなくそういった部分も込みの金額と解釈していただけると幸栄です。

②内容の改定
実施してみて気づいた上記のような点を踏まえて、サービス内で実施する事柄を少しずつ改善していくつもりです。

例えば…
・堅実に知識を身につけるコースと、とにかく毎回曲や音源にしてみるガンガン実践コースを作る
・ソングファイル(Studio Oneの編集ファイルそのもの)を送ってもらって添削する
・実施回数の追加オプション
・1回あたりのレッスン時間の増減による内容の調整
・デメリットを理解した上で、ある程度知識がついた状態の人に向けたレッスンを用意する
などです。

今後もたくさんの人が音楽の楽しさを感じられるよう努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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