第11回SBCラジオCMコピコン受賞作を分析するぜ!⑤

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ビジネス・マーケティング
鑑定士 ほほー、これはなかなかの年代ものですなあ。
依頼人 先代から譲り受けたものです。どのくらいの価値があるでしょうか?
鑑定士 うーん・・・0円。
NA あるだけのホームページを、価値のあるホームページに。
   アイディア実現、ケー・アンド・エフコンピュータサービス。


「骨董品」の鑑定かと思いきや「ホームページ」だったという
Aじゃなくて、B」の構造で作られた作品。
この「Aじゃなくて、B」というテクニックは「裏切り」とも呼ばれていてラジオCMでは鉄板のテクニックです。
「Aだと思ったらBだった」という聴く人の予想を外す事で相手に印象付けるというテクニックですが、大事なのはどれくらい予想外のAとBを見つけるか。
K&Fコンピュータサービスは遺品から連想するものを見事に裏切ってくれました。いや、そうではないですね。逆ですね。ホームページからもっとも連想しにくい遺品をネタにしたところがえらいと思いました。」という審査員の講評がありましたが、「ホームページ」というお題から「遺品の鑑定」というアイデアを見つけた所がすごいと思います。「あるだけのホームページを、価値のあるホームページに。」という締めのNAも上手い。私は締めのNAを何となく作ってしまうことが多いので、これから締めのNAにも力を入れていきたいです。

その他、「Aじゃなくて、B」のテクニックが使われた作品。

息子:まさかまた親父とキャッチボールできるなんてな。
父親:お前、本当泣き虫だったよな。
息子:やめろよ。
父親:でも、絶対諦めなかった。誰よりも努力家で。
息子:やめろよ。
父親:辛抱づよくて。
息子:やめろよ。
父親:自慢の息子だったんだよ。
息子:…やめろよ、アンダースロー!こういうとき普通上投げだろう!
ナレーション:あげるのがつらい肩の痛みに、第2類医薬品ロキソニンSテープ
(ACCゴールド 第一三共ヘルスケア「ロキソニンSテープ」
 「キャッチボール」篇)
「やめろよ」と言っていたのが「照れくさい話(A)」じゃなくて「アンダースロー(B)」というのが巧妙ですね。商品にちゃんと落とし込んでいるのもすごい。さすがACCゴールド。
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